ユガラボが「Moonbirds」のIP売却、トレカ開発Orange Cap Gamesへ

Orange Cap GamesがYuga LabsからIP取得

トレーディングカードゲーム(TCG)開発のオレンジキャップゲームズ(Orange Cap Games:OCG)が、ユガラボ(Yuga Labs)によるNFTコレクション「ムーンバーズ(Moonbirds)」、「ミスティックス(Mythics)」、「オディティーズ(Oddities)」のIP(知的財産)を買収したと5月31日に発表した。なお各プロジェクトの取得額は公表されていない。

ユガラボは、NFTスタートアップのプルーフ(PROOF)を2024年2月に買収している。プルーフは、「プルーフコレクティブ(PROOF Collective)」や「ムーンバーズ」、「オディティーズ」、「ミスティックス」などのNFTコレクションを手がけていた。

OCGは、Web3ネイティブなトレーディングカードゲーム「バイブスTCG(Vibes TCG)」を開発しており、ゲームの初期セットではNFTコレクション「パジーペンギンズ(Pudgy Penguins)」のIPを中心に展開している。

発表によると、今回買収された「ムーンバーズ」については、ユガラボが展開するメタバース「アザーサイド(Otherside)」にも導入される予定で、フル3Dでリギングされたアバターが用意されるという。アバターは「アザーサイド」内だけでなく、「ムーンバーズ」コミュニティのネイティブなクリエイターやビルダーが利用できるとのこと。

また今回の買収契約では、OCGが今後開発する「ムーンバーズ」関連のオンチェーンの構成要素に関する条件が定められているという。この構成要素は、「ムーンバーズ」の発行元チェーンであるイーサリアム(Ethereum)上、またはエイプコインDAO(ApeCoin DAO)が推進するL2チェーン「エイプチェーン(ApeChain)」での展開が合意されているとのこと。

なお今年5月13日には、デジタルアートに特化した非営利団体インフィニットノード財団(Infinite Node Foundation:NODE)が、1万点のユニークなアルゴリズム生成ピクセルアートで構成されたNFTコレクション「クリプトパンクス(CryptoPunks)」のIPを、保有元であるユガラボから取得した。取得額は明らかにされていない。

またユガラボは2月に、NFTコレクション「ミービッツ(Meebits)」のIPを、同プロジェクトの運営を担うために設立された企業ミーブコ(MeebCo)に売却。さらに2024年4月にユガラボは、NFTコレクション「HV-MTL」および「レジェンズオブザマラ(Legends of the Mara)」のIPをWeb3ゲームスタジオのファーアウェイ(Faraway)へと売却した。

参考:OCG
画像:iStock/ustinroque・zirconicusso

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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