「MapleStory N」がローンチ
オンラインゲームの制作及び運用を行うネクソンが、MMORPG(多人数参加型オンラインRPG)「MapleStory N(メイプルストーリーN)」の配信開始を5月15日に発表した。
「MapleStory N」は、ネクソンが2003年にサービス開始したMMORPG「メイプルストーリー」のIP(知的財産)とブロックチェーン技術を融合する「MapleStory Universe(MSU)プロジェクト」の第一弾となるゲームタイトルだ。
なお同プロジェクトでは、Avalanche(アバランチ)の技術によって独自に構築された「L1」のチェーンとなる「Henesys(へネシス)」を基盤として採用している。
「MapleStory N」は、原作「メイプルストーリー」の2Dグラフィックやゲーム性はそのままに、NFT、オンチェーン・アイテム・メカニクス、オープンマーケットプレイスなどのブロックチェーン技術を取り入れている。クエストの進行やモンスターとの戦いを楽しみ、実世界で価値を持つ資産を獲得、製作、売買することが可能とのこと。ユーザーが独自のコンテンツや分散型アプリケーションを自由に開発できるシナジーアプリも今後リリース予定とのことだ。
ただし「MapleStory N」は、世界の一部地域にてサービス提供されており、日本、韓国、アメリカ、中国を含む国では利用できない。
ちなみに同作は、Web3展開によるネクソンのIP拡張を行う、アラブ首長国連邦アルマリア島拠点のNEXPACE(ネクスペース)がパブリッシングを手掛けている。
またゲーム内でのプレイ成果や貢献に応じて報酬「NESO」が付与される。また「MapleStory N」のサービス開始に合わせて、「MSU」エコシステムの中核となる独自トークン「NEXPACE(NXPC)」が発行されている。
「NXPC」はNFTと交換可能で、アイテムの過剰供給を抑制し、価値を長期的に維持する仕組みを採用しているとのこと。またコンテンツ制作者に対し、その貢献度に応じて「NXPC」で報酬を付与することで、ゲームを越えた「MSU」エコシステムの拡大につなげるとのことだ。
「MapleStory N」リリースにあたり「NXPC」は、Binance(バイナンス)など複数の海外暗号資産(仮想通貨)取引所にて取り扱いが開始した。
同作リリース後、IEO価格0.25ドルだった「NXPC」はリリース当日15日に一時3.85ドルまで急騰した。記事執筆時点での価格は2.6ドルを推移している。
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— MapleStory Universe (@MaplestoryU) May 15, 2025
参考:ネクソン
画像:PIXTA