米クラーケン、FX無期限先物を提供開始

クラーケンがFX無期限先物を提供開始

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、FX(外国為替証拠金取引)による無期限先物取引「FXパープス(FX Perps)」を提供開始したと4月18日に発表した。

「FXパープス」は、クラーケンの上級者向け取引プラットフォーム「クラーケンプロ(Kraken Pro)」で24時間365日取引が可能。同契約では、GBP/USDとEUR/USDの取引ペアで、最大20倍のレバレッジを提供しているとのこと。無期限先物のため、満期日・決済期限はない。基礎となる外国為替指数価格は、Dxフィード(Dxfeed)社の「Composite Forex Index(複合外国為替指数)」から取得しているという。

なお「FXパープス」が利用できるのは、欧州連合(EU)および英国(UK)在住者を除く、デリバティブ取引を利用可能なクラーケンユーザーとのことだ。

発表によるとクラーケンによる2025年のFXスポット(現物)市場では54億ドルの取引が行われており、そのうち35億ドルがGBP/USDとEUR/USDの取引ペアに集中しているという。このため、今回「FXパープス」でも同取引ペアを対応したと思われる。

 クラーケンは今年3月、約200万人のトレーダーに先物取引ツールを提供する、米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された先物取引業者(FCM)「ニンジャトレーダー(Ninja Trader)」を15億ドル(約2,256億円)で買収する契約が締結したと発表していた。

この買収によりクラーケンは、米国市場で暗号資産の先物およびデリバティブを合法的に24時間365日提供可能になると伝えていた。

またクラーケンは今月15日、暗号資産取引と同一のプラットフォームで、米国上場株式およびETF(上場投資信託)を管理・取引できる機能を導入している。 

参考:クラーケンFX perps
画像:iStocks/royyimzy・dalebor

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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