スイ(SUI)のMysten Labs、分散型ストレージおよびDAプロトコル「Walrus」公開

Mysten Labsが「Walrus」を公開

レイヤー1ブロックチェーン「スイ(Sui)」開発元のミステンラボ(Mysten Labs)が、同チェーン上の開発者に向け、分散型ストレージおよびDAプロトコル「ウォルラス(Walrus)」の開発者プレビューを6月18日に公開した。

ミステンラボによると、「ウォルラス」はスイネットワーク上に構築された分散型ストレージネットワークおよびデータ可用性(DA)プロトコルだ。同プロトコルを利用することで開発者は画像、AIモデル、ゲームアセットなどのメディアやWebアプリ、dappsのフロントエンドなどを保存できるとのことだ。

また「ウォルラス」はコスト効率が高く、小さいコストでギガバイト単位のデータをアップロードすることも可能であり、大量のデータを扱うのにも適した仕様であるという。さらに可用性の高さと堅牢性にも優れており、ストレージノードの3分の2がクラッシュしたり、敵対的な制御下に置かれた場合でも、データの回復が可能であるとのことだ。

同社は同プロダクトの開発者プレビューを公開したと同時に、それを利用したサイト例、およびサイトビルダーを公開している。また同プロダクトのドキュメントに関しても、Github(ギットハブ)だけでなく「ウォルラス」を利用したサイト上でも公開されている。

なお現在は正式版としてのリリースは行われておらず、開発者からのフィードバックを集めるための開発者プレビュー版が公開されているだけだ。そのため、今後定期的にストレージが消去される予定であり製品版のプロダクトには使用しないよう警告されている。

「ウォルラス」は正式版では使用料金にスイネットワークのネイティブトークンである「SUI」が利用されるが、開発者プレビュー版ではスイネットワークテストネットで利用される「SUI testnet」トークンで利用できるとのことだ。「SUI testnet」トークンは公式のディスコード内で受け取ることが可能だ。

関連ニュース

参考:Walrusドキュメント
images:iStocks/Visual-Generation

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【12/11話題】コインチェックが米ナスダック上場、バイナンスとサークル提携、リップルRLUSDがNYDFSより承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored