国内初、商業施設を投資対象にした不動産セキュリティトークンが発行完了、クオーラム基盤「ibet for Fin」で

商業施設を投資対象にした国内初の不動産STが発行完了

三井物産デジタル・アセットマネジメント(MDM)、三井住友信託銀行、野村證券、BOOSTRY(ブーストリー)が、商業施設を投資対象とした不動産セキュリティトークン(ST:証券トークン/デジタル証券)の公募に関して協業し、募集・発行が完了したことを2月20日発表した。

発表によると、商業施設を投資対象とする不動産STの公募は国内初とのこと。STの発行額としては、114.5億円になるという。

なお投資対象の商業施設は、栃木県の「那須ガーデンアウトレット」。同施設の鑑定評価額は1月10日時点で226億円だという。

また同不動産STの発行・管理は、コンソーシアム型ブロックチェーン基盤「ibet for Fin」が活用されているとのこと。

同STでは、このようなデジタル技術を活用し、一般投資家に対して単一の大型不動産への小口での投資機会を提供しているとのことだ。

「ibet for Fin」は、ブロックチェーン技術を用いて発行等が行われるセキュリティトークン(証券トークン)を取り扱うためのブロックチェーンネットワークだ。2021年6月にSMBC日興証券、SBI証券、野村證券、BOOSTRY(ブーストリー)の4社が設立した「ibet for Finコンソーシアム」が運営している。

なお「ibet for Fin」にはブロックチェーン基盤として、エンタープライズ向けの「クオーラム(Quorum)」が用いられている。

現在同コンソーシアムには、同4社および三井住友銀行・三井住友信託銀行の他、みずほ銀行、みずほ証券、みずほ信託銀行、野村信託銀行、大阪デジタルエクスチェンジ、新生信託銀行、大和証券、大和総研、野村信託銀行、りそな銀行、他金融機関2社(非公開)が参加している。

関連ニュース

参考:MDM
images:iStocks/Who_I_am

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

バイナンスが資産運用サービス「オンチェーンイールド」提供開始、バビロンから対応

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)提供の資産運用サービス「バイナンス・アーン(Binance Earn)」にて、新機能「オンチェーン・イールド(On-chain Yields)」が12月9日にローンチされた。なおバイナンスは同機能の公開について12月5日に発表している

【12/11話題】コインチェックが米ナスダック上場、バイナンスとサークル提携、リップルRLUSDがNYDFSより承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored