DEX「dYdX」のトークン「DYDX」、Strideがリキッドステーキング提供開始

Strideが「DYDX」のリキッドステーキング提供開始

リキッドステーキングプロトコル「Stride(ストライド)」が、DEX(分散型取引所)dYdX(ディーワイディーエックス)の独自トークン「DYDX」のリキッドステーキング提供開始を1月30日発表した。

リキッドステーキングとはトークンをステーキングする(預け入れる)ことで、取引や運用が可能な「預かり証のようなトークン」を受け取れるサービスだ。これによりステーキングの報酬を受け取りつつ、受け取ったトークンで資産の運用を続けられる仕組みになっている。

なお「ストライド」は、コスモス(Cosmos)エコシステム上で稼働するリキッドステーキングプロトコルだ。

dYdXは、Cosmos(コスモス)のブロックチェーン開発キット「Cosmos SDK」を利用して開発されたdYdXの独自チェーン上に構築されたDEXだ。同DEXのv4として、Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2ソリューションである「Stark-net(スタークネット)」から独自チェーンに昨年10月に移行している。

なお今回のリキッドステーキング対応は、dYdXのチェーンプロトコルv3.0アップグレード実装により可能となっている。

今回のリキッドステーキングでは、「ストライド」へ「DYDX」をステーキングすることで同量の「stDYDX」が付与される。「stDYDX」は「DYDX」の市場価格と1:1になるように設計されているLST(リキッドステーキングトークン)となっている。

dYdXには「DYDX」のネイティブステーキングがあるが、ステーキングの間「DYDX」はロックされる。またロック解除にあたり30日間のステーキング解除期間が設けられている。

リキッドステーキングでは「DYDX」をステーキングし報酬を得ながらも、「stDYDX」をDeFi(分散型金融)にて運用が可能になるというわけだ。

ちなみに「ストライド」でも「DYDX」のアンステークを行う場合は、同量の「stDYDX」と解除期間の30日間が必要となっている。

なおdYdX Japan Communityによると、dYdXエコシステムでは「ストライド」の他「pStake(ピーステイク)」と「Quicksilver(クイックシルバー)」の2つのリキッドステーキングプロバイダーが存在しているとのこと。

 その2つのプロバイダーでも「DYDX」のリキッドステーキングを立ち上げる準備をしているとのことだ。

関連ニュース

images:iStock/koyu

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/18話題】NTTデータとセキュリタイズJPのデジタル証券プラットフォーム、a16zがLayerZeroのZROを取得など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

a16z、登録投資顧問に対する「暗号資産カストディ規則」見直し提言

米大手ベンチャーキャピタルのアンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz:a16z)は、登録投資顧問(Registered Investment Adviser:RIA)が暗号資産(仮想通貨)を直接カストディ(自己保管)できるようにするため、米証券取引委員会(SEC)に対してカストディ・ルールの見直しを求める書簡を、4月9日に提出した

香港SFC、ChinaAMCの「イーサリアム現物ETF」にステーキング機能承認

香港証券先物委員会(SFC)が、中国資産運用会社チャイナアセットマネジメント(ChinaAMC)が運用する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)について、ステーキング機能の提供を承認した。ステーキング業務を担う暗号資産取引所OSLデジタル証券(OSL)が4月16日に発表した