アービトラムDAOが2340万ドルの追加予算を承認、助成金逃したプロジェクト支援で

Arbitrum DAOで2300万ドルの助成金追加予算が承認

アービトラム(Arbitrum)の分散型自律組織(DAO)でのガバナンス投票で、2340万ドル(約34億円)相当分のARBトークンを助成金プログラムの予算として追加する提案が12月3日に可決された。

追加される予算は、前回の助成金プログラムで資金提供の対象から外れたプロジェクトに対して提供される予定。

前回実施された助成金プログラムは、短期インセンティブプログラム(STIP)として30のプロジェクトが資金の提供を受けていた。なお今回の追加予算により追加で26のプロジェクトが助成金を受け取ることになるという。

なお今回助成金の受け取りが決定した26のプロジェクトは、短期インセンティブプログラムの対象プロジェクトとして承認されていたプロジェクトであり、資金提供を受けられずにいた。今回可決された提案は、これらのプロジェクトに対するバックファンドとして位置づけられている。

投票は11月16日にオンチェーン上に公開され、11月19日に開始。12月3日に投票が終了し、反対票約7344万票に対して賛成票1億4315万票で可決され、現在は実行待ちの状態である。

前回実施の助成金プロジェクトで資金提供を受けたアービトラム上の分散型取引所(DEX)である「キャメロット(Camelot)」は投票で反対票を投じており、フォーラムにてその理由を説明している。

「キャメロット」は今回の提案に反対票を投じた理由ついて「過去の提案で決定した予算が変更される点」や、「前回の予算上限が決まっていたため少しでも多くのプロジェクトが助成金を受け取れるよう、受け取る資金を減額したGMX等のいくつかのプロジェクトの良心を無碍に扱うような提案になってしまう点」、そして「第2回の助成金プログラムを待っている他のプロジェクトが多くあるという点」から、今回の追加予算はバックファンドではなく、助成金プログラムの第2ラウンドを行うべきだと主張している。

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参考:アービトラムフォーラム
images:iStocks/royyimzy・Iurii-Garmash

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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