L1ブロックチェーン「Sei」、v2アップグレードでEVMサポート提案

Sei Labsが「Sei」のアップグレードを提案

新興レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」の開発を行うセイラボ(Sei Labs)が、「セイ」を次期バージョン「セイv2(Sei v2)」にアップグレードし、EVM(イーサリアム仮想マシン)をサポートする提案を11月29日に発表した。

「セイ」は現在、ウェブアセンブリ(WebAssembly / WASM)を搭載しており、Cosmwasmスマートコントラクトをサポートしている。「Sei v2」へのアップグレードでEVMをサポートすることで、EVMスマートコントラクトと既存のCosmwasmスマートコントラクトの相互作用が可能になるとのことだ。

また同アップグレードでは「セイディービー(SeiDB)」の導入も行うという。「セイディービー」は、ステートの過剰な肥大化や読み書きのパフォーマンスを向上させることで、新しいノードがステートの同期とキャッチアップを容易にするためのデータ構造だという。

「Sei v2」へのアップグレードは2024年前半に実施される予定であり、この提案について議論し、投票するためのガバナンス提案が、今後数週間のうちに提出される予定である。

セイラボはブログにて、「Sei v2」ではトランザクションあたりのコストがはるかに安くなり、スループットが向上し、集中化のトレードオフや複雑さ、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ロールアップの運用にかかるオーバーヘッドを一切受けずに済むと述べている。

セイは8月15日にメインネットのパブリックベータ版をローンチし、ネイティブトークン「SEI」をリリースした。「SEI」トークンはリリースされたのち、大手暗号資産(仮想通貨)取引所のバイナンス(Binance)とコインベース(Coinbase)へすぐに上場を果たしている。

「セイ」の開発を主導するセイラボ(Sei Labs)は今年4月、ジャンプ(Jump)やディストリビューテッド・グローバル(Distributed Global)などの投資家から2回の戦略的資金調達ラウンドで約43.9億円(3,000万ドル)を調達している。

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参考:Sei Japan
images:iStocks/olegback

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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