ブロックチェーン・NFT活用のリスキリング・転職一体型サービス「ONGAESHI」が正式リリース

リスキリング・転職一体型サービス「ONGAESHI」が正式リリース

教育格差の是正を目指すONGAESHIプロジェクトチームが、ブロックチェーンおよびNFT活用のリスキリング・転職一体型サービス「ONGAESHI(オンガエシ)」のアプリの正式リリースを10月25日発表した。

リスキリングとは、技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、業務上で必要とされる新しい知識やスキルを学ぶことである。

ONGAESHIプロジェクトには、コクヨ、三井住友信託銀行(SMTB)、三菱UFJ銀行、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンター、東京理科大学インベストメント・マネジメント(TUSIM)、およびプロジェクトの運営主体としてInstitution for a Global Society(IGS)が参画している。なお今回アプリをリリースしたのはIGS。また同アプリにはポリゴン(Plygon)のブロックチェーン技術が採用されているとのこと。

「ONGAESHI」のサービス内容

「ONGAESHI」は、「無償で学び転職を目指す人(通称:タレント)」と「学びを支援したい人(通称:スポンサー)」をマッチングすることで、「無償の学び」を持続可能な方法で提供するサービスだ。無償で学んだ「タレント」が転職すると、「スポンサー」には人材育成の貢献の返礼としてトークンが付与される仕組みとなっている。

「タレント」は、「スポンサー」から「NFT化された講座の受講権(ポジションNFT)」を借りることで、無償で学び転職できるとのこと。

また「タレント」は、講座修了時点で1,500円相当の「ONGAESHIコイン」が獲得可能だという。同コインはアプリ内で利用可能なポイントで、ONGAESHIが開催する勉強会への参加や、カフェチケットなどと交換できる予定だという。タレント」本人が学ぶほど得られるとのことだ。

「タレント」はオンラインで学びながらも、集合研修やグループワークでクラスメートと実践的に学べる他、講座成績が職種レベル別に客観的に可視化されるため、講座で身に着けたスキルを転職で評価されやすいとのこと。さらに「タレント」は、キャリアアドバイザーによる転職支援も受けられるとのことだ。

「スポンサー」の動きとしては、「タレント」の代わりに「ポジションNFT」を購入し、支援したいタレントを選び、「ポジションNFT」を無償で貸し出すことで、タレントの「無償の学び」の実現可能だという。

そして「スポンサー」は、「タレント」が受講を修了し転職すると、人材育成への貢献金としてトークンが得られる仕組みになっているとのこと。このトークンについては日本円ステーブルコインの「JPYC」が付与されるとのことだ。

また「スポンサー」は貢献金となる「JPYC」の他にも、支援した「タレント」が稼いだ分と同額の「ONGAESHIコイン」も得られるという。

なお「ONGAESHI」は、タレント向けアプリ「ONGAESHI」とスポンサー向けアプリ「ONGAESHI View」が提供されている。タレント向けアプリは現在Android版のみだが、iOS版は1~2週間以内を目途に提供予定だという。

ONGAESHIプロジェクトチームは、同アプリリリース1年目はタレント1,000人の学習無料化を目指すとのこと。なおタレント向けアプリの事前登録者数は750名を突破したとのことで、スポンサーがタレントに貸し出すことのできる教育NFTの事前予約個数は180個以上あるとのことだ。

ちなみにリリース記念講座として、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所FinTEKセンター認定付きの「ビジネスプランナー講座」および「データサイエンス講座」の「タレント」・「スポンサー」の募集が開始している。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/smagilov

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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