米コインベース、米国外の個人ユーザー向けに無期限先物取引を提供へ

米コインベースが米国外の個人ユーザー向けに無期限先物取引を提供へ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、米国以外の個人ユーザーに対し、「パーペチュアル取引(永久先物取引/無期限先物取引)」を提供することを9月28日発表した。

発表によると同取引は、今後数週間のうちに資格のある顧客に対して提供をする予定とのことだ。

また同取引提供にあたり、バミューダ諸島のオフショアデリバティブ取引所「コインベースインターナショナルエクスチェンジ(Coinbase International Exchange)」が、バミューダ金融庁(BMA)から追加の規制承認を得ている。

なおサービスを提供するのは「コインベースインターナショナルエクスチェンジ」の個人ユーザー向け取引プラットフォーム「コインベースアドバンスド(Coinbase Advanced)」になるとのことだ。

「コインベースインターナショナルエクスチェンジ」は、今年5月に設立されたデリバティブ取引所。米国以外の的確な管轄区域に拠点を置く「機関投資家」へサービス提供を行うとして営業がスタートしていた。

同デリバティブ取引所において取り扱われている商品は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の「パーペチュアル取引」で、最大で5倍のレバレッジ取引が提供されている。

なお「パーペチュアル取引」とは、現物と先物、CFD(差金決済取引)の特徴を併せ持つデリバティブ取引だ。従来の先物取引では契約時に決済満期日と、その日にいくらで売買するのかを決定するが、パーペチュアルには限月が無く、無期限に建玉を保持することが可能だ。

コインベースは今年8月、同取引所において暗号資産のデリバティブ商品を取り扱うための「先物取引業者(FCM)」の承認を、米商品先物取引委員会(CFTC)指定の自主規制組織である全米先物協会(NFA)から得たことを発表している。

「FCM」を取得したことによりコインベースは、同社プラットフォームから暗号資産の先物商品を米国の個人および機関投資家へ提供できるようになっている。

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参考:コインベース
images:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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