米コインベースのビットコイン(BTC)保有量が特定、事業体で最大数に

アーカムがコインベースの保有BTCを特定

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)のビットコイン(BTC)保有量が、現在発行されている総供給量の約5%であることが確認された。

オンチェーン情報を追跡するためのインテリジェンスプラットフォーム「アーカム(Arkham)」が、公式X(旧ツイッター)にて9月23日に報告した。

なお記事執筆時点(9/25 12:00)において約248億ドル(約3.7兆円)相当となる947,108BTCをコインベースは保有しており、現時点で確認されている中では、世界の事業体として最大の保有数になるとのこと。ちなみに保有量2位となるバイナンス(Binance)は、約248,597BTCを保有している。

またこの数字は、ビットコインの発明者であるサトシ・ナカモトのものとされるアドレスが保有する約1,000,000BTCに近い数にもなる。

アーカムによるとコインベースのBTC保有量は、同取引所が使用している3,600万以上のBTC預け入れ(ユーザー)アドレスやコールドウォレットを特定し、解析したものであるという。またコインベースの直近の財務状況から、同社はその他にもBTCを保有している可能性が高いとアーカムは述べている。

なお特定されたコインベースの保有資産はBTCのみではない。評価額でBTCに次いで保有するのはイーサリアム(ETH)で、約1,685,000ETHの保有が特定されている。

それ以降はチェーンリンク(LINK)が69,269,000LINK、USDCが233,909,000USDC、BNBが921,875BNBと続いている。また全体の暗号資産保有数としては、評価額として約288億ドル(約4.2兆円)相当となる。ちなみにバイナンス保有の全暗号資産の評価額は、約651億ドル(約9.6兆円)となっている。

関連ニュース

参考:アーカム
デザイン:一本寿和
images:Reuters

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した