オンチェーン情報追跡「Arkham」、新サービスローンチとトークンエアドロップ発表

Arkhamが新サービスとトークンをローンチ

オンチェーン情報を追跡するためのインテリジェンス・プラットフォーム「アーカム(Arkham)」を提供するアーカムインテリジェンス(Arkham intelligence)が、オンチェーンデータの売買ができるマーケットプレイス「インテルエクスチェンジ(Arkham Intel Exchange)」のリリースを7月11日に発表した。

また同日、「アーカム」の初期ユーザーに対して新たに発行するトークン「ARKM」のエアドロップの実施とこれに向けたスナップショットの完了も発表されている。

なお「インテルエクスチェンジ」の提供開始およびARKMトークンのエアドロップは7月18日に行われるとのこと。

アーカムインテリジェンスによると「インテルエクスチェンジ」は、トレーダーや投資家、ジャーナリスト、研究者、プロトコルによるオンチェーン分析に貢献するだけでなく、不正な資金流出などを狙う悪質な業者を撲滅することができるという。

またこのサービスは、ブロックチェーン上の匿名性を解除するという目的のもと発行されるアーカムインテリジェンスのネイティブトークン「ARKM」をもとに設計されているそうだ。

アーカムインテリジェンスは以前からトークンのエアドロップの準備を行っており、ユーザーにアーカムを紹介することでトークンと交換できるポイントを獲得できるキャンペーンを開催している。

しかし、この紹介を行う際に発行する紹介リンクから発行者のメールアドレスが解読可能であることが発見され、多くのユーザーの個人情報が流出する問題も発生したという。なお現在このシステムは変更されており、メールアドレスの解読はできなくなっているとのこと。

「アーカム」は、ウォレットアドレスではなくエンティティ(組織名など)ベースでオンチェーン情報を検索できるインテリジェンス・プラットフォーム。匿名であり、理解しにくく、分析が困難であるブロックチェーンデータを、アクセスしやすく、読みやすく、使いやすくするため開発されている。

なお7月10日には、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、同社のIEOプラットフォーム「バイナンスローンチパッド(Binance Launchpad)」にて、「ARKM」のトークンセール実施予定を発表している。

ちなみにIEO(イニシャルエクスチェンジオファリング)とは、トークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのことである。

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    参考:アーカム
    デザイン:一本寿和
    images:iStocks/Ket4up

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    この記事の著者・インタビューイ

    田村聖次

    和歌山大学システム工学部所属
    格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
    SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

    和歌山大学システム工学部所属
    格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
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