Sui財団、バイナンスでのステーキング報酬売却の噂を否定

Sui財団がロック中のSUIトークンで得た報酬の売却について否定

レイヤー1ブロックチェーン「Sui(スイ)」の開発を主導するスイ財団(Sui Foundation)が、ツイッターに投稿された同財団のSUIトークン売却に関する報告について、否定する旨のツイートを6月28日投稿した。SUIトークンはSuiブロックチェーンのガス代やステーキングに利用されるネイティブトークンのこと。

今回バイナンスによって否定された報告は、暗号資産トレーダーの「DeFi^2」が6月27日に投稿したものだ。その報告によるとスイ財団は大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスでロック中のSUIトークンから得たステーキング報酬を何度も分割し、最終的にはバイナンスで売却しているといったもの。この報告は投稿されてすぐに拡散された。

同氏は報告の中でスイ財団のウォレットの追跡を行っており、SUIトークン全体の30パーセントをステーキングするウォレットからいくつかのアドレスを経由し、バイナンスに送金されていることを指摘した。

スイ財団はこの報告に対し「SUIトークンの段階的な追加供給は当初から伝えていた通りに行われており、コインマーケットキャップが報告している時価総額を超えたことはない。スイ財団はバイナンスや他のサービスにロックされていて循環していないトークンによる報酬を売却していない」と報告を否定した。また関係者に割り当てられたトークンについてもロックアップや送金制限が課せられたままであると語っている。

スイ財団のウォレットからの送金に関しては、コントラクトによってロックされたトークンの移動であると説明している。しかし、これは売却と変わらない資金の移動であるとの意見が寄せられており、未だ問題は解決していない。

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参考:dYdX
デザイン:一本寿和
images:iStocks/taa22

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
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