FTX、国際的な暗号資産取引所の再始動へ向け協議開始=WSJ

ジョン・レイCEOが明かす

破綻した大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTXが、国際的な取引所としての復活に向けた取り組みを進めているようだ。FTXの現CEOであるジョン・J・レイ三世(John J. Ray III)氏の話として、ウォール・ストリート・ジャーナルが6月28日報じた。

報道によると、FTXは「FTX.com取引所の再始動に関心を持つ関係者を募るプロセスを開始した」とレイ氏は述べたという。

またこの協議に詳しい関係者の話によるとFTXは、ジョイント・ベンチャーなどの構造を通じて、FTX.com取引所の再開の可能性を支援することについて、投資家と話し合いを続けているという。

またウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、FTXは再スタートの一環としてブランド名を変更する可能性が高く、特定の既存ユーザーは再編後の事業体に出資する可能性があるという。

なおFTXの再開に資金援助や参加を希望する関係者は、今週中にFTX及び同社アドバイザーに関心表明を提出する必要があるようだ。

FTXの債務者はこの報道に対するコメントを拒否している。

FTXは11月、デジタル資産業界に激震を走らせた壮絶な破綻を受けて、米国連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請。

破綻までの数日間で、FTXの顧客は数十億ドルを引き出し、同社の流動性を低下させた。ライバルの取引所バイナンス(Binance)との救済取引も決裂し、ここ数年で最も注目を集めた暗号資産の崩壊を招いた。

FTXの創業者であるバンクマン・フリード氏は、詐欺の疑いで米国政府から刑事訴訟を起こされている。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
FTX begins talks to relaunch international cryptocurrency exchange – WSJ
Reporting by Manya Saini in Bengaluru; Editing by Krishna Chandra Eluri
翻訳:髙橋知里(あたらしい経済)

images:Reuters

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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