SBI HDが英ゾディアカストディへ出資、グローバル戦略拡大へ

SBIがゾディアカストディに出資

SBIホールディングス(SBI HD)が、暗号資産(仮想通貨)カストディの英ゾディアカストディ(Zodia Custody Limited.)に出資したことを4月25日発表した。

ゾディアカストディは、世界的な銀行金融グループの英スタンダードチャータード銀行(Standard Chartered Bank:SCB)のベンチャー投資&インキュベーションユニットであるエスシーベンチャーズ(SC Ventures)と米大手資産運用会社ノーザントラスト(Northern Trust)が設立した、機関投資家向けの暗号資産(仮想通貨)カストディソリューションを提供する企業だ。

今回SBI HDが出資した金額は明かされていないが、このラウンドはSBIが主導したとブロックチェーンメディア「レジャーインサイト」により報じられている。またその報道によると、ゾディアはこのラウンドで3600万ドル(約48.8億円)の資金調達を行ったという。これによりゾディアの調達資金総額は6800万ドル(約92.3億円)に達したとのことだ。

この出資によりSBIは「事業戦略であるデジタルアセットのグローバルコリドー戦略を更に推進、拡大させる事が出来ると考えております」とコメントしている。

また、SBIの子会社であるSBIデジタルアセットホールディングス(SBI DAH)はゾディアと合弁会社を設立することを2月3日発表している。この合弁会社では、日本を拠点に機関投資家向けにデジタルアセットのカストディサービスを提供する予定とのこと。なお予定出資比率は、SBI DAHが51%、ゾディアが49%とのことだ。

また、SBIホールディングスは昨年、ベンチャー投資&インキュベーションユニットのSCベンチャーズ(SC Ventures)と投資ポートフォリオ・グローバルな事業拡大のための業務提携を実施。今後もSCベンチャーズと連携し、南アジア、中東、アフリカ等の地域における投資活動の推進強化等を行うとのことだ。

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参考:SBIホールディングス
images:iStock/ChrisGorgio

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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