米ロビンフッドが暗号資産ウォレットをiOSで正式公開、全世界ユーザー利用可能に

ロビンフッド、暗号資産アプリをiOSユーザーへ正式リリース

米投資アプリのロビンフッド提供の暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ロビンフッドウォレット(Robinhood Wallet)」が、全世界で利用可能となった。ロビンフッド・マーケッツ(Robinhood Markets)が3月1日発表した。

発表同日朝(現地時間)に「ロビンフッドウォレット」は全iOSユーザーへ正式に公開され、Appleアプリストアからダウンロードが可能となった。これに伴いロビンフッドは期間限定のキャンペーンを実施。新たにロビンフッドウォレットを起動し、ロビンフッドクリプトから10ドルの暗号資産(仮想通貨)を送金すると最大で5USDCを獲得でき、または別のウォレットや取引所から10ドル送金すると1USDCを獲得できるとのことだ。

なお事前に公開していたウェイトリストには、100万人を超えるユーザーが登録していたという。昨年9月から一部ユーザーにはベータ版が提供されていたが、今回残りのユーザーにも「ロビンフッドウォレット」公開の通知が行われたようで、プレスリリース公開時点ですでに130カ国以上でダウンロードされたという。

ロビンフッドウォレットはユーザーが秘密鍵を管理するノンカストディアル型のウォレットで、幅広いdapps(分散型アプリケーション)に接続可能とのこと。同ウォレットは昨年5月に開発中であることが発表され、同年9月にベータ版が公開されていた。

ロビンフッドウォレットは現在ポリゴン(MATIC)とイーサリアム(ETH)ネットワークに対応している。なおサポートされているトークンは、ポリゴン(MATIC)、イーサリアム(ETH)の他、コンパウンド(COMP)、シバイヌ(SHIB)、ソラナ(SOL)、ユニスワップ(UNI)、USドルコイン(USDC)などを含む50以上のERCトークンだ。またユーザーはイーサリアムとポリゴンの両方のNFTを閲覧・保存できる。

ロビンフッドクリプト(Robinhood Crypto)のGMであるヨハン・ケルブラット(Johann Kerbrat)氏は、「ロビンフッドウォレットのベータ版開始以来、私たちが受け取ったフィードバックは非常に肯定的なものだった。デジタル資産を自己保管し、Polygonのネットワーク手数料なしでスワップできる機能は非常に評価されている。またより多くのチェーンで多くのコインにアクセスしたいという声を受けて今回、イーサリアムのサポートを追加した。ここ数ヶ月、暗号資産業界は騒然としているが、私たちはロビンフッドを最も信頼でき、低コストかつ使いやすい暗号資産への入口とするという使命に引き続き取り組んでいく」とコメントしている。

関連ニュース

参考:ロビンフッド
デザイン:一本寿和

images:iStocks/-GOCMEN–

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる