ロビンフッド、ビットコインSV(BSV)の上場廃止

ロビンフッドがBSVの上場を廃止

米国で人気の投資アプリ「ロビンフッド(Robinhood)」が、暗号資産(仮想通貨)ビットコインSV(BSV:Bitcoin SV)の上場廃止予定を1月12日に発表した。

ロビンフッドは1月25日午後6時59分にBSVの売買や送金、保有を含めたサポートを停止するとしており、サポート停止後ロビンフッドの暗号資産アカウントでBSVの保有を続けていた場合自動的に売却するという。

サポートが終了するまでは、今まで通り取引や送金は可能とのこと。またBSVの自動売却を望まないユーザーについては、ロビンフッドから送金が可能な地域に居住していれば他のウォレットや暗号資産プラットフォームに送金できるとのことだ。

なおロビンフッドはこれまで暗号資産の上場を廃止したことがなく、今回のBSVがロビンフッドとして初の上場廃止銘柄となる。

BSVはビットコインのハードフォークによって誕生したビットコインキャッシュ(BCH:Bitcoin Cash)が、その後ハードフォークしたことによって2018年11月に誕生した暗号資産だ。BSVはビットコインキャッシュなどに比べ、ブロックサイズが大きく手数料が安いブロックチェーンである。しかしビットコインやビットコインキャッシュに比べ、時価総額はかなり低い。

BSVの価格は、2021年に最高価格489.75ドルを付けてから暗号資産市場の低迷もあり、大きく価格が下落していた。そしてロビンフッドによる今回の発表により、BSVはその最高価格から91.6パーセント下落した41.35ドルとなっている(1月12日コインマーケットキャップ調べ)。

ロビンフッドは発表の中で「ロビンフッドで提供する暗号資産を定期的に見直しています」と伝えている。

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参考:ロビンフッド
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
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