カリフォルニアDMVとOxhead Alpha、自動車所有権管理にテゾスブロックチェーン

カリフォルニア州、自動車所有権管理にブロックチェーン活用の概念実証

カリフォルニア州車両管理局(California DMV)が、オクスヘッドアルファ(Oxhead Alpha)と提携し、テゾス(Tezos)ブロックチェーン活用の車両所有権証明及び車両所有権の移転概念実証(POC)に成功したようだ。テゾス系のブロックチェーン開発企業であるオクスヘッドアルファが1月25日発表した。

カリフォルニア州DMVは、州知事のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)氏が昨年5月に署名した暗号資産及びブロックチェーン関連の行政命令にある「公共サービスなどにブロックチェーン技術を使用する機会を探る」という条項に沿って、今回のブロックチェーン技術の導入を検討したという

開発チームは、DMVの組織的知見を基に、テゾスブロックチェーン上で一連のスマートコントラクトを開発した。このスマートコントラクトにより、DVC管理のチェックポイントでの取引保全動作が可能となり、コンプライアンスの遵守及び処理時間の短縮が叶ったとしている。

カリフォルニア州DMVデジタル変革最高責任者のアジャイ・グプタ(Ajay Gupta)氏は、州のブロックチェーンワーキンググループのロードマップの中で「私たちは効率性の向上、透明性の向上、経済コストの削減に役立つ革新的なブロックチェーンソリューションを模索している」とし「(今回開発した技術により)顧客と州・公共サービス機関の繰り返される検証ステップを回避し、作業負荷の軽減・経済的利益・監査可能性を実現するだろう」と伝えている。

オックスヘッドアルファの社長アンドリュー・スミス(Andrew Smith)氏は、今回の取り組みを最先端技術を主流のアプリケーションに導入するためのユニークな適例だとし、「この仕組みにテゾスを選択することは、カリフォルニア州の価値観にマッチしている」とコメント。また同氏は「テゾスは、ブロックチェーンにおける本当に難しい複数の問題をエレガントな方法で解決している。責任あるコンセンサスやオンチェーンガバナンス、機関レベルのセキュリティの組み合わせにより、テゾスは生産準備の整ったソリューションを提供するための素晴らしいプラットフォームになっている」と評価した。

なおこのシステムの今後の取り組みとして、NFTの活用なども視野にあると報じられている。

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参考:Oxhead Alpha 
デザイン:一本寿和
images:iStocks/roibu

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髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

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同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
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