Amazonが4月にデジタル資産事業を立ち上げか、BCゲームやNFT検討=報道

Amazonが今年デジタル資産事業を立ち上げか

米アマゾン(Amazon)が新たにデジタル資産事業を立ち上げることが、暗号資産(仮想通貨)メディア「ブロックワークス(Blockworks)」によって、複数の情報筋による話をまとめる形で1月27日報じられた。

その報道によると、アマゾンは今年4月にデジタル資産事業の開始を目指し開発を進めているという。新事業はブロックチェーンゲームもしくはそれに関連したNFTのアプリケーションになるという。証言によると具体的な例として、ユーザーが無料でNFTを獲得できるブロックチェーンゲームの提供などが挙げられている。

また同事業のためにアマゾンは、業界有力者とパートナーを組む動きを水面下でみせているようだ。複数の情報筋によるとアマゾンは、L1ブロックチェーン・ブロックチェーンゲームのスタートアップ及び開発者・デジタル資産取引所などに新事業の売り込みを行っているという。

なおこれらのデジタル資産事業はクラウドサービス提供のアマゾンウェブサービス(AWS)ではなく、アマゾン本体の部署によって運営される予定と伝えられている。

アマゾンは2021年6月、アマゾン・マネージド・ブロックチェーン(Amazon Managed Blockchain)チームの「ブロックチェーンプロダクトの責任者(Head of Product, Blockchain)」を求人募集していた。同ポジションは「急速に進化するブロックチェーン技術とユースケースの幅広いランドスケープにおいて、AWS製品提供のビジョン、ロードマップ、機能定義、市場投入戦略を推進する経験豊富なプロダクトリーダー」が望ましいとされていた。

関連ニュース

アマゾンら、ECBの中銀デジタル通貨「デジタルユーロ」プロトタイプ開発へ

アマゾン広報担当者、ビットコイン決済導入報道を否定

【取材】AWSが「Ethereum on Amazon Managed Blockchain」を一般提供した背景

Amazon、ブロックチェーンプロダクトの責任者を求人

アバランチ(AVAX)のノード運営がAWSで可能に、両社提携で

デザイン:一本寿和
images:iStocks/hapabapa・sumkinna

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した