アマゾンら、ECBの中銀デジタル通貨「デジタルユーロ」プロトタイプ開発へ

アマゾンらがECBの「デジタルユーロ」プロトタイプ開発へ

欧州中央銀行(ECB)が、アマゾン(Amazon)など5つの企業と共同で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)「デジタル・ユーロ」のユーザー・インターフェースプロトタイプを開発する予定であることを9月16日に発表した。

「デジタル・ユーロ」のプロトタイプの開発に参加する5つの企業は、アマゾン(Amazon)、カイクサバンク(CaixaBank)、ワールドライン(Worldline)、EPI、ネクシィ(Nexi)だ。

プロトタイプ開発の目的は、デジタル・ユーロを支える技術が、企業開発のプロトタイプとどの程度統合されるかを検証することだという。5社が開発したフロントエンドのプロトタイプを使用して模擬取引を開始し、ユーロシステムのインターフェースとバックエンドのインフラを通じて処理するとしている。なおこのプロトタイプは、デジタル・ユーロ・プロジェクトの後続フェーズで再利用される予定はないとのことだ。

このプロトタイピングは、現在進行中のデジタル・ユーロ・プロジェクトにおける2年間の調査段階における重要な要素であり、2023年の第1四半期には完了する予定としている。なお欧州中央銀行(ECB)はデジタルユーロの発行に向け、2年間に及ぶ調査フェーズを開始することを2021年7月に発表していた。

参考:ECB
images:iStocks/liulolo

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
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