バイナンスUS、イーサリアム(ETH)の取引手数料を撤廃へ

バイナンスUSがETH取引手数料を撤廃

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の米国拠点バイナンスUS(Binance US)が、イーサリアム(ETH)を取引する際の取引手数料の撤廃を12月8日に発表した。

今回手数料が撤廃された取引ペアは、ETH/USD、ETH/USDT、ETH/USDC、ETH/BUSDである。

バイナンスUSは今年の6月にビットコイン(BTC)取引のうち、BTC/USD、BTC/USDT、BTC/USDC、BTC/BUSDの4つの取引ペアの取引手数料を撤廃しており、今回の発表はこれに続くものとなる。

またバイナンスUSは、取引手数料のモデルの改定を行ったことも併せて発表している。これまでは3段階の手数料モデルを導入しており、取引する暗号資産ごとにその手数料が異なっていた。

新しい手数料モデルでは、ティアと呼ばれる2段階の手数料となっている。1つ目の「ティアゼロ(Tier0)」では、設定された取引ペアの手数料は一定であり、また出来高に関わらず全て無料となっている。このモデルは現在のところ、前述したビットコインとイーサリアムに関わる取引ペアに対応している。

そして2つ目の「ティアワン(Tier1)」では、今までの手数料モデル2段階目と3段階目を統合した形式になっているという。「ティアワン」に当てはまる暗号資産の取引手数料は1ヶ月間の出来高のみによって決定されるようになるという。

また手数料モデルの変更に従い、手数料をBNBで払うユーザーに対する割引も更新されている。

バイナンスUSは、この新しい手数料モデルを2023年の1月から適応するとしている。また「ティアゼロ」に該当する取引ペアも今後数ヶ月以内に追加すると発表している。

バイナンスUSは今週サモアとグアムの2つの地域でのサービス開始を発表しており、現在米国46州とプエルトリコでサービスを提供している。

関連ニュース

バイナンスが「Ape NFT」ステーキング提供へ、「BAYC」など対象でApeCoin獲得可能に

バイナンスラボ、DeFi「Ambit Finance」に約6億円投資

バイナンスにweb3学習PFの「Hooked Protocol(HOOK)」がIEOで上場

バイナンス、日本から新規ユーザー登録停止に

バイナンスが日本参入、国内取引所SEBC全株式取得、元クラーケンジャパン千野氏が代表取締役に

参考:バイナンスUS
デザイン:一本寿和

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

アニモカとランボルギーニ、デジタルカーを売買・所有できるプラットフォーム「Fast ForWorld」立上げ

香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業アニモカブランズ(Animoca Brands)が、伊高級スポーツカーメーカーのランボルギーニ(Automobili Lamborghini)と提携し、ランボルギーニの車両をデジタルアセットとして売買および所有できるゲーム体験プラットフォーム「ファストフォーワールド(Fast ForWorld)」の立ち上げを10月2日発表した

【10/3話題】Aptos Labsがハッシュパレット買収、OKJはPLTのAPTに引換え全面サポート、メタプラネットがBTCプット売りなど(音声ニュース)

Aptos Labsがハッシュパレット買収、PLTはAPTに引き換えでELFはアプトス上に移行、OKJがパレットトークン(PLT)のアプトス(APT)引き換え全面サポート、ビットフライヤーは取扱い継続不可のリスク報告、メタプラネットがビットコインのプットオプション売却、プレミアム収入で23.97BTC獲得、米SEC、リップル裁判で控訴。最高裁判例や証券取引法に抵触を理由に、ビットワイズ、米SECに「XRP現物ETF」のS1申請書を提出、FTXが55億円相当の「ワールドコイン(WLD)」を割引価格で売却へ、債権者への資金返済で=報道、SBI VCトレードにニアー(NEAR)上場へ、国内3例目、ステーキングも対応、スイ(SUI)、トークンブリッジ機能「Sui Bridge」のメインネット稼働開始

クリスティーズ、アート作品130点以上にデジタル所有証明書発行、Base採用で

大手アートオークションハウスのクリスティーズ(Christie’s)が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」上で、アート作品に対するデジタル所有証明書を発行する。この証明書の発行をする 「ベース」基盤の暗号資産ウォレット「クレサス(Kresus)」が10月3日発表した

OKJがパレットトークン(PLT)のアプトス(APT)引き換え全面サポート、ビットフライヤーは取扱い継続不可のリスク報告

アプトスラボ(Aptos Labs)のハッシュパレット(HashPalette)買収による「パレットトークン(PLT)」の「アプトス(APT)」への引き換え発表を受け、国内暗号資産(仮想通貨)取引所OKJ(オーケージェー)が「全面的なサポート」をすると10月3日発表した