NFTマーケット「X2Y2」がクリエイター手数料を再開、OpenSeaの影響受け

X2Y2がクリエイター手数料を再開

NFTマーケットプレイス「X2Y2」が、クリエイター手数料(ロイヤリティ)を再開し、X2Y2上の全てのNFTにクリエイター手数料を適用したことを11月19日に発表した。

なおクリエイター手数料とは、コレクターがNFTを購入した際に、そのNFTを制作したクリエイターへ支払われるロイヤリティのこと。

今回「X2Y2」がクリエイター手数料を再開したことにより、クリエイター側はNFTを販売する際に自身で手数料の割合を設定し、NFT購入側はその設定された手数料をクリエイター側に支払うルールに変更されたとのこと。またこれから発行されるNFTと既に発行されているNFTを含めた同プラットフォーム全ての取引に対し、クリエイター手数料を適用することになったという。

そもそも「X2Y2」は今年9月、コレクターがクリエイター手数料を一切支払わずに個人間でコレクタブルNFTを取引できるプラットフォーム「スドスワップ(Sudoswap)」の台頭を受け、NFT購入側にクリエイター手数料の支払い有無を選択させる仕組み「フレキシブルロイヤリティ(Flexible Royalty)」を導入していた。

これによりほとんどのコレクターが手数料支払いを拒否することになり、それに付随して手数料の支払いのないプラットフォームとして取引量も増加していた。

しかし今月6日に大手NFTマーケットプレイス「オープンシー(OpenSea)」が、クリエイター手数料の支払いをプログラムで実行する「オペレーターフィルター(Operator-Filter)」の実装を発表し、クリエイターへの手数料支払いの方針を明確に表した。

プラットフォーム内のNFT取引数を減らしかねない一方で、クリエイターを重視する「オープンシー」のこの判断に対し、ユーザーは支持を表明していたという。X2Y2は、この影響を受け今回「フレキシブルロイヤリティ」を廃止したとしている。

関連ニュース

NFTクリエイターがロイヤリティ(報酬)をコントロール、OpenSeaがオンチェーンツール提供へ

マンチェスターユナイテッドが初のNFTデジタルコレクション発表、テゾス(XTZ)で

クリスティアーノロナウド、バイナンスで初のNFTコレクション

「Nouns DAO」から学ぶ、NFTプロジェクト成功の秘訣

BAYCのユガラボ、ビープルのNFT企業「WENEW」と「10KTF」を買収

参考:X2Y2
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Myvector

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【10/11話題】メタプラネットが今月3度目のビットコイン購入、ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへなど(音声ニュース)

メタプラネットが今月3度目のビットコイン購入、10億円相当追加で合計保有数748.502BTCに、ユニスワップがイーサL2「Unichain」ローンチへ、OPスタック採用、米SEC、カンバーランドDRWを無登録で暗号資産取引を行ったとして提訴、ユービーアイソフト、初のweb3ゲーム今月リリースへ。オアシス(OAS)のL2採用で、タイ、投資信託やプライベートファンドによる暗号資産関連商品への投資規制緩和へ、米決済ストライプが「Pay with Crypto」提供開始、、USDCとUSDPで支払い可能に、バビロン、ステーキング上限撤廃で約14億ドル相当のビットコイン集める

米決済ストライプが「Pay with Crypto」提供開始、USDCとUSDPで支払い可能に

決済インフラ提供の米ストライプ(Stripe)が、米ドルステーブルコイン「USDC」を決済通貨として利用できる暗号資産(仮想通貨)決済機能「ペイウィズクリプト(Pay with Crypto)」を提供開始した。「USDC」を発行する米サークル(Circle Internet Financial)の共同創業者兼CEOジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏が公式Xにて10月10日発表した