バイナンスがロシアのユーザーに取引制限、140万円以上保有者へ

バイナンスが約140万円以上保有のロシアユーザーに取引制限

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、EU(欧州連合)によるロシアへの制裁措置を受け、同国のユーザーに対しサービスの利用制限を行ったことが4月21日分かった。

EUは4月8日、ロシアに対する新たな制裁措置として暗号資産ウォレットへの送金や、高価格の暗号資産関連サービスを禁じることを通知していた。なおこの通知はEUによるロシアへの5度目の制裁措置の内容だ。

バイナンスによるサービス利用制限の対象となるユーザーは、10,000ユーロ(約140万円)以上となる暗号資産・法定通貨をバイナンスに保有するロシア国民およびロシア居住者そしてロシア法人ユーザーとなる。

対象ユーザーについては、バイナンスのアカウントが引き出し専用モードになるとのこと。このアカウントは入金および取引が制限されるという。すべての現物・先物・ステーキング・カストディウォレットなどに適用されるという。

また先物・デリバティブでオープンポジションを持っている対象ユーザーについては、決済猶予として90日間が与えられるとのこと。ちなみにオープンポジションとは未決済の持ち高のことで、保有しているポジションの反対売買を取っていない状態を指す。

なおバイナンス上で住所証明を行いロシア国外に居住していることが認証されたユーザーや、保有10,000ユーロ未満の対象ユーザーについては、サービス制限の影響は受けないとのことだ。

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参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStock/Pict-Rider

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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