日本プロ野球界初、西武ライオンズがNFT販売。スタートバーンのStartrail活用

西武ライオンズ、NFT販売開始

埼玉西武ライオンズが日本プロ野球界初のNFTコンテンツの販売を9月7日に開始した。

このNFTは、パシフィックリーグマーケティング株式会社(PLM)が運営のNFTプラットフォームサービス「PLM COLLECTION」内で「LIONS COLLECTION(ライオンズコレクション)」として販売されている。

今回販売されるNFTは全4種類とのことだが、今後対象商品は順次追加をしていく予定と発表されている。また「PLM COLLECTION」に二次流通機能を実装しユーザー同士のNFT売買や譲渡も可能になるとのことだ。

あたらしい経済が埼玉西武ライオンズへ確認を取ったところ「PLM COLLECTION」に利用されているブロックチェーンは、スタートバーン株式会社が提供するアートブロックチェーンインフラ「Startrail(スタートレイル)」で、同ブロックチェーン上で発行されるNFT「Startrail Registry Record(SRR)」を利用しているとのことだ。なおSRRにはLayer2ソリューションのPolygon(ポリゴン)が採用されている。

また今後オープンシー(OpenSea)などの外部NFTプラットフォームへの二次流通の可能性を埼玉西武ライオンズへ確認したところ、現状は未定とのことだ。

販売されるNFTは、栗山巧選手が9月4日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で2000安打を達成した際に球場で掲げた実物の記録達成パネルとパネルの動画データをNFT化した「栗山巧選手2000安打記録達成パネル」が、販売数1個のみオークション形式にて入札開始価格200,000円にて販売される。

また西武鉄道池袋駅・本川越駅で掲出していた栗山選手のサイン付き2000安打カウントアップパネルと、パネルの動画データをNFT化した「KURI-METERパネル」は販売数限定2個でオークション形式、入札開始価格200,000円にて販売される。

そして試合毎に掲出しているスターティングメンバーのボードの動画データのNFT「スタメンボードデータ」が販売数300個限定で販売価格1,000円、勝利時に各選手がカメラに向かって書くサインの動画データとサインデータのNFT「ヒーローサインパネルムービー」が販売数300個限定で販売価格2,000円となっている。

(以下9月7日16:00追記)

なおスタートバーン株式会社のCEOである施井泰平氏に取材したところ、今回販売される実物のパネルについては同社が提供するブロックチェーン証明書発行サービス「Startbahn Cert.(スタートバーン・サート)」が利用されているとのこと。

このサービスはアート作品に対する「Startrailブロックチェーン証明書」と、その情報に紐付いた「ICチップ付き作品管理タグ」を併せて発行・管理ができるようになっており、ICチップは実物のパネルに添付される。

スタートバーンはこれまでアート作品へのブロックチェーン活用を中心に関わってきたが、今回の西武ライオンズとの取り組みはアート以外で初となるとのことだ。

関連ニュース

【追加取材】米サザビーズにて日本を代表するアーティスト池田亮司氏のNFTアートが販売、発行はスタートバーン(代表取締役 施井泰平)

スタートバーン、法人向けNFT導入パッケージの提供開始

スタートバーンがブロックチェーンインフラ「Startrail(スタートレイル)」をイーサリアムメインネットへ公開

【取材】集英社が『ONE PIECE』などのマンガアートをブロックチェーン基盤「Startbahn Cert.」を活用し販売開始(スタートバーン代表取締役 施井泰平氏)

参考:西武ライオンズ

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道