米SECコミッショナー、カストディ規制近代化の必要性主張

米SECコミッショナー、カストディ規制近代化の必要性主張

米国証券取引委員会(SEC)のへスター・パース氏が5月25日に開催されたCoinDesk主催のカンファレンスにて、カストディ規制の近代化の必要性を主張した。カストディ規制の近代化とは、カストディ業務を既存の規制の枠に当てはめて規制を作るのではなく、現在のカストディのあり方に応じて、規制を作ることを意味している。

パース氏はセッションにて、暗号資産などのデジタルアセットの分野に関してはカストディが重要な役割を占めているとしながらも、既存のカストディ規制のデジタルアセット分野への適用の難しさを説明している。さらにそのような状況を受けて「カストディのルールを全面的に近代化する必要があり、暗号資産の登場によってその近代化を早く行わなければならなくなるかもしれない」と述べている。

また、SECによるビットコインETFの承認に関しては、投資家保護の観点から検証を行っている最中だと説明している。なお承認の可能性についてはコメントしていない。

なおパース氏は暗号資産関連の規制に関して慎重派であり、暗号資産関連事業に関するセーフハーバー提案などを積極的に発信している。

参考:CoinDesk
デザイン:一本寿和
images:iStock/gstraub・art12321

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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