モルガンスタンレー、ビットコイン現物ETF「MSBT」をNYSEアーカに上場

モルガン・スタンレーのビットコインETFが上場

米大手金融機関モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)の資産運用部門モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(Morgan Stanley Investment Management:MSIM)が、ビットコイン連動型の上場投資商品(ETP)「モルガン・スタンレー・ビットコイン・トラスト(Morgan Stanley Bitcoin Trust:MSBT)」のローンチを4月8日に発表した。

同商品はニューヨーク証券取引所傘下のNYSEアーカ(NYSE Arca)に上場した。また同商品はビットコインのパフォーマンスに連動する。価格指標には「CoinDesk Bitcoin Benchmark 4PM NY Settlement Rate」が採用されている。

モルガン・スタンレーによると、MSBTは米国の銀行系列の資産運用会社による暗号資産(仮想通貨)ETPとして初の提供事例とされる。今回のローンチは、顧客の需要拡大を背景に、デジタル資産分野における商品提供を強化する取り組みの一環と位置付けられている。

また、同商品のスポンサー手数料は0.14%とされており、同社によれば、発表時点でビットコイン連動型ETPの中で最も低い水準とのこと。

カストディ(資産管理)にはコインベース(Coinbase)およびバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY)が採用されており、BNYは管理業務や会計、記録管理、キャッシュマネジメントに加え、トランスファーエージェント業務も担う。

モルガン・スタンレーは近年、デジタル資産領域への投資や体制整備を進めており、専任の戦略責任者の任命やカストディ、取引、プロダクト開発における機関投資家向け機能の拡充を進めてきた。今回のMSBTの提供は、こうした取り組みの延長線上にあるとみられる。

現物ビットコインETF市場では、ブラックロック(BlackRock)の「iシェアーズ・ビットコイン・トラスト(iShares Bitcoin Trust:IBIT)」などが先行しており、流動性や資産規模の面で優位性を持つとされている。一方で、同種の商品はビットコイン価格に連動する構造を持つため、差別化要因は手数料や流動性、販売チャネルなどに限られる。

ETFアナリストのネイト・ジェラシ(Nate Geraci)氏は、自身のXアカウントにおいて、同ETFがカテゴリー内で最低水準の手数料となる可能性があるとの見方を示している。そのため、今回のモルガン・スタンレーの参入によりビットコイン連動型ETF市場における価格競争や資金獲得競争に影響を与える可能性がある。

参考:プレスリリース上場通知
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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