SBIホールディングス、EDXマーケッツへ出資。機関投資家向けデジタルアセット市場インフラ強化へ

SBIがEDXマーケッツへ戦略出資

SBIホールディングスが、機関投資家向けデジタルアセット市場インフラを提供するEDXマーケッツ(EDX Markets)が実施した総額7,600万ドル(約123.4億円)のシリーズC資金調達ラウンドに、リード投資家として参画したと7月8日に発表した。EDXも前日7月7日に同ラウンドの完了を発表している。

EDXは、機関投資家専用の取引所と中央清算機関を組み合わせたデジタルアセット・テクノロジー企業だ。旗艦市場であるEDX Marketsを通じて、機関投資家向けに暗号資産取引環境を提供している。加えて同社は、取引・清算・決済機能の拡充や、カストディ、決済、リスク管理を含む関連インフラの整備を進めており、金融機関がデジタル資産を利用しやすい環境の構築を目指している。

今回の出資についてSBIは、EDXとの連携を通じて機関投資家向け市場インフラを強化するとともに、SBIグループが進めるステーブルコインやデジタル証券などのデジタルアセット事業とのシナジー創出や、市場アクセスの拡大を図る取り組みと位置付けている。

SBIグループは近年、SBI新生信託銀行を発行者とする信託型円建てステーブルコイン「JPYSC」の提供や、米ドル建てステーブルコイン「RLUSD」および「USDC」の国内取り扱いを進めている。また、スターテイルグループ(Startale Group)と、トークン化証券やRWA関連金融商品などのオンチェーン取引に向けたレイヤー1ブロックチェーン「ストリウムネットワーク(Strium Network)」を共同開発するほか、デジタル証券事業にも取り組むなど、デジタルアセット関連事業を拡大している。

EDXは今回調達した資金を、取引・清算・決済機能の拡充や新たなプロダクト開発、グローバル・オペレーションの拡大などに充てる予定だ。

またEDXは今年、企業が顧客向けにデジタルアセット取引サービスを立ち上げられるCrypto-as-a-Service(CaaS)ソリューション「EDXフローコネクト(EDX FlowConnect)」の提供を開始した。また、カストディや清算、決済、リスク管理サービスの提供を目的とする信託銀行「EDXトラスト(EDX Trust)」の設立に向け、米通貨監督庁(Office of the Comptroller of the Currency:OCC)へ認可を申請している。

SBIホールディングス代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏は、EDXについて、機関投資家向けデジタルアセット・インフラへの需要拡大に対応する、規制に準拠した堅牢なプラットフォームを構築・提供していると説明した。また、SBIグループがJPYSCの発行やRLUSD、USDCの国内取り扱いなどを通じてデジタルアセット・エコシステムを拡大するなか、信頼性の高い市場インフラは機関投資家による採用の重要な基盤になるとの考えを示した。

参考:SBIEDX
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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