GSR、オートノマスとアーキテックを57Mドルで買収、トークン発行体支援を強化へ

GSRがトークン立ち上げ支援の2社を買収

暗号資産(仮想通貨)マーケットメイカーのGSRが、トークン発行体の支援強化に向け、トークンの立ち上げと運営支援を担うオートノマス(Autonomous)と流動性戦略を手がけるアーキテック(Architech)を5,700万ドル(約90億円)で買収した。GSRが3月17日に発表した。

オートノマスはGSRグループ内で既存ブランドを維持したまま事業を続け、デジタル資産関連のトークン発行体向けに、立ち上げ時の実務運営、運営支援、財務インフラを提供する予定とのこと。アーキテックは、GSRデジタルアセットアドバイザリー(GSR Digital Asset Advisory)の中核となる予定で、GSRの機関投資家向け取引、流動性供給、資産運用の機能と連携する予定だという。

GSRは今回の買収により、トークン発行体の立ち上げから拡大までの支援体制を強化するとしている。また、同社は機関投資家水準のサービスや、相互に整合したインセンティブ、オンチェーン事業のライフサイクル全体を支える機能を備える会社を目指すとのこと。

GSRによると、現在トークン発行体を立ち上げる際には、トークンエコノミクス設計、マーケットメイク、上場支援を、それぞれ別の事業者に委ねることが多く、業務範囲やインセンティブが分断されやすいという。

同社は、こうした分断を財団やガバナンスの設計、トークンエコノミクス、資金調達、取引所戦略、長期の資本計画を一体で調整するモデルに置き換えるとしている。GSRの顧客は、同社の既存の規制下にある法人を通じて、機関投資家向け取引やデリバティブ、資産運用の機能を利用できるとのこと。

また、同社はトークン発行体の立ち上げ後の構造的な課題として、暗号資産関連の財団が必要な金融インフラを持たないまま多額のデジタル資産財務を管理し始める点を挙げた。

同社はこうした財団やトークン発行体に対し、現金と流動性の計画、キャッシュフロー予測、トークンの価格変動や保有リスクへの対応、資本配分戦略について助言や運用面の支援を提供できるとしている。

また「ロイター(Reuters)」によると、GSRのチーフリーガルアンドストラテジーオフィサーを務めるジョシュ・リースマン(Josh Riezman)氏は、今回の買収によって、GSRが資金調達やガバナンス、長長期的な資本計画で成長途上の暗号資産スタートアップを支援できる「暗号資産ネイティブの投資銀行」のような体制づくりが進むとの見方を示したとのことだ。

参考:GSRロイター
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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