カザフスタン、最大10億ドルの暗号資産準備基金を設立へ、押収資産とマイニング収益活用で=報道

カザフスタンが暗号資産準備基金を設立へ

カザフスタンが、5億ドル(約768億円)から10億ドル(約1,538億円)規模の国家暗号資産(仮想通貨)準備基金を設立する計画だと、「ブルームバーグ(Bloomberg)」が11月7日に報じた。

報道によると同基金では、ビットコインなどのトークンを直接保有するのではなく、暗号資産のETF(上場投資信託)や暗号資産に特化した企業の株式に投資を行うとのこと。2026年初頭に設立される予定だという。

なお投資資金は、国外から差し押さえられた資産や同国に返還された資産の一部、また国営のマイニング事業からの収益が利用される予定とのこと。

また同基金は、カザフスタンの首都アスタナに設置された国際金融センターであるアスタナ国際金融センター(AIFC)の管理下で運営されるとのこと。稼働開始後には外国パートナーが参加する可能性もあるとのことだ。

カザフスタン政府は9月29日、デジタル資産への長期投資と戦略的準備金の構築を目的とした暗号資産ファンド「アレム・クリプト・ファンド(Alem Crypto Fund)」の立ち上げを発表している。

同ファンドはカザフスタンの人工知能・デジタル開発省が設立し、運営は「カザフスタン・ベンチャー・グループ(Qazaqstan Venture Group)」、登録はアスタナ国際金融センター(AIFC)のエコシステム内だという。

また戦略パートナーとしてバイナンス・カザフスタン(Binance Kazakhstan)が参画しており、同ファンドの初期投資としてビルドアンドビルド(BNB)が選定されている。

なおBNBは、BNBチェーン(BNB Chain)上でネイティブトークンとして発行されている暗号資産であり、大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)のプラットフォームおよびBNBチェーンのエコシステムを支えるトークンだ。

参考:ブルームバーグカザフスタン政府
画像:iStocks/PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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