バイナンス、カザフスタンでデジタル資産プラットフォーム立ち上げ

年末までに100以上の銘柄承認の予定

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、カザフスタン共和国国内でデジタル資産プラットフォームを立ち上げたと6月21日発表した。

バイナンスは昨年10月にカザフスタンの金融規制当局であるアスタナ金融サービス局(AFSA)より、同国で暗号資産事業を行うためのライセンス(permanent licence)を取得している。

なお同プラットフォームの発表は、6月20日に行われたプレスイベントにて行われたという。このイベントには、政府関係者、カザフスタンの銀行業界の代表者、バイナンス・カザフスタンのリーダーが出席したとのこと。

同プラットフォームではカザフスタン共和国のユーザーに対し、交換・換金サービス、法定通貨の入出金、暗号資産のカストディサービスを提供するという。一連のサービスと取引可能な資産の銘柄数は、今後拡大する予定とイベントで話されている。

バイナンス・カザフスタンのジェネラルマネージャーであるザスラン・マディエフ(Zhaslan Madiyev)氏はバイナンスが、カザフスタン共和国の規制機関であるAIFC金融サービス機構(AFSA)、カザフスタンデジタル開発・イノベーション・航空宇宙産業省、カザフスタン共和国国立銀行、金融市場規制・開発庁、金融監視庁と協力していることに言及。

同氏は「カザフスタンの規制当局と常に連携しているため、年末までに、現地の暗号資産取引所のユーザー向けの商品ラインを大幅に拡大し、100以上のデジタル資産が承認され、プラットフォームで利用できるようにする予定だ」と述べている。

バイナンスは引き続きカザフスタンの規制当局と協力し、同国の暗号資産産業を発展させ、デジタル資産に対する強固な規制枠組みの構築に貢献していくとのことだ。

法定通貨インフラとも協力

またカザフスタン共和国における暗号資産産業の発展のため、同国のフリーダムファイナンス銀行(Freedom Finance Bank)は、ユーザー口座にフィアット資金を送金できるサービスを開発した。

プラットフォームの入出金は、銀行カードでの振り込み及びフリーダムファイナンス銀行経由での銀行振込で可能だ。なおカザフスタン共和国のユーザーは引き続きグローバルなバイナンスプラットフォームも利用可能とのことだ。

はじめてのビットコインはメルカリで

関連ニュース

参考:バイナンス
デザイン:一本寿和

images:iStocks/Abscent84・intriceight

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者
同志社大学神学部を卒業後、放送局勤務を経て、2019年幻冬舎へ入社。
同社コンテンツビジネス局では書籍PRや企業向けコンテンツの企画立案に従事。「あたらしい経済」編集部では記事執筆を担当。

合わせて読みたい記事

【4/26話題】コンセンシスがETH規制でSECを提訴、米国政府マネーファンドがP2Pで転送可能になど

米コンセンシス、イーサリアム(ETH)規制めぐり米SECを提訴、フランクリン・テンプルトン、「米国政府マネーファンド」をP2Pで転送可能に、オーケーコインジャパンにオプティミズム(OP)上場へ、国内3例目、米決済ストライプ、「USDC支払い」今夏から導入へ、Fireblocks、機関向けのDeFiセキュリティ機能を拡張、アーサーヘイズ、ビットコインの強気相場続くと予想、コスモス「IBC」でトークン無限発行のバグ修正、アシメトリックリサーチ報告、ビットコインの改善提案「BIP420」公開、スマコン追加やゼロ知識証明など実装に向け、エルサルバドル、公式デジタルウォレット「Chivo」のソースコード流出、米SEC、テラフォームラボと創業者に約53億ドルの支払い命じる