「Truth Social」のビットコインとイーサリアム連動複合型ETF、米SECが上場申請を受理

Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.の申請受理

米証券取引委員会(SEC)が、「トゥルース・ソーシャル・ビットコイン&イーサリアム・ETF, B.T.(Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.)」の上場および取引に関する提案書「19b-4申請書(Form 19b-4)」を受理したことを7月7日に公表した。

「Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.」は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のSNS「トゥルースソーシャル(Truth Social)」の名を冠したETF(上場投資信託)。

このETFは、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物価格に連動する複合型ETFとなっている。同ETFは資産の約75%をBTC、約25%をETHに配分する3対1の比率で運用される予定だ。

同ETFに関する「19b-4申請書(Form 19b-4)」 は、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が6月24日付けでSECに提出していた。今回この申請書がSECに受理されたことにより、承認または却下の判断が今後下される予定だ。

「19b-4申請書」とは、自主規制団体が規則変更を行う際にSECへ提出する必要がある書類であり、この承認を経た後に「S-1申請書(Form S-1)」の最終承認が行われる。通常は「S-1申請書」が先に提出され、SECの審査を経た後に「19b-4申請書」が提出される。その後SECが「19b-4申請書」を確認し、最終的に「S-1申請書」が承認される。

「Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.」の「S-1申請書」は、同ETFの運営(スポンサー)を務める予定の米資産運用会社ヨークビルアメリカデジタル(Yorkville America Digital)により、6月16日付でSECへ提出された。

なおヨークビルアメリカデジタルは今年4月、海外暗号資産取引所クリプトドットコム(Crypto.com)とともに、「トゥルースソーシャル」の運営企業トランプメディア&テクノロジーグループ(Trump Media and Technology Group Corp:TMTG/Nasdaq: DJT)と提携していた。この提携は、ETFおよび上場投資商品(ETP)の立ち上げに向けての動きとされている。

また「Truth Social Bitcoin and Ethereum ETF, B.T.」の保管機関(カストディアン)は、クリプトドットコムの関連会社フォリスダックストラスト(Foris DAX Trust Company)が担当する予定となっている。

なお同ETFの受託者(トラスティー)、資産管理者(アドミニストレーター)、証券代行業務(トランスファーエージェント)の担当機関について現時点では明記されていない。

参考:SEC
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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