USDC発行の米サークル、2024年初めのIPOを再検討か=報道

米サークルがIPO再検討か

米ドルステーブルコイン「USD Coin(USDC)」を発行する米サークル(Circle Internet Financial)が、2024年初めにIPO(新規公開株)を検討していると、ブルームバーグが関係者の話として11月8日に報じた。

報道によると現在サークルは、IPOの可能性についてアドバイザーらと審議を進めているが、IPOを実際に進めるかは確実ではないとのこと。

サークルは2021年7月にSPAC(特別買収目的会社)であるコンコード・アクイジション・コーポレーション(Concord Acquisition Corp)と企業結合し上場する計画を発表していた。

しかしコンコードをSPACとするサークルの上場計画は難航し、両社の契約条項に定められた結合期限の2022年12月に、上場計画の解消がサークルとコンコード両社の取締役会によって承認されていた。

このとき、サークルCEOであるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は「私たちは期限内にSECの要件を満たすことができなかった」とツイッターにて述べている。

なおSPACとは上場のみを目的とした白紙会社であり、SPACが上場した際の株式発行によって得られた資金を使用して未公開企業を買収することで、その未公開企業を実質的に上場させることができる仕組みとなっている。

関連ニュース

参考:ブルームバーグ
images:iStocks/Myvector

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した