USDCのサークル、SPAC上場計画解消へ

サークル、SPAC上場計画解消へ

米ドルステーブルコイン「USDC」などを発行・運営する サークル・インターネット・フィナンシャル(Circle Internet Financial:Circle)が、特別目的買収会社(SPAC)のコンコード・アクイジション・コーポレーション(Concord Acquisition Corp)と企業結合し上場する計画を、解消することを12月5日に発表した。

企業結合の計画解消は、両社の取締役会により承認されたという。

なおコンコードの契約条項によれば12月10日までに企業結合を完了させる必要があったが、米国証券取引委員会(SEC)が両の企業結合に関する届出書を有効としなかったため、今回の計画は解消となった。

ちなみに両社の企業結合の計画は2021年7月に発表されていた。

サークルの共同創業者兼CEOであるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は「コンコードは、このプロセスを通じて強力なパートナーであり、付加価値を提供してくれました。私たちは、ボブ・ダイヤモンドとコンコードの幅広いチームの助言とサポートから引き続き恩恵を受けることになります。提案された取引がタイムアウトしたことは残念ですが、公開会社になることは、信頼性と透明性を高めるというサークルの基本戦略の一部であり、かつてないほど重要です」とリリースで説明している。

コンコード・アクイジション・コーポレーションの会長であるボブ・ダイヤモンド(Bob Diamond)氏は「サークルはブロックチェーンを活用して既存の金融サービスをディスラプトしていく上で重要な役割を担っています。私は、金融業界においてかつてないほど重要な信頼性と透明性を構築するサークルの規制優先のアプローチに自信を持ち続け、同社が成長を続ける中で、引き続き支持者となっていきます」とリリースで伝えている。

あわせてサークルCEOのジェレミーは今期の業績について「売上高2億7,400万ドル(約370億円)、純利益4,300万ドル(約59億円)、現金残高4億ドル(約548億円)というハイレベルな第3四半期決算を発表しました。 当社は、力強く成長し、利益を上げており、これまでで最高の財務状況にあります」とツイートした。

参考:サークル
images:iStocks/Myvector
デザイン:一本寿和

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

アニモカとランボルギーニ、デジタルカーを売買・所有できるプラットフォーム「Fast ForWorld」立上げ

香港拠点のブロックチェーンゲーム開発企業アニモカブランズ(Animoca Brands)が、伊高級スポーツカーメーカーのランボルギーニ(Automobili Lamborghini)と提携し、ランボルギーニの車両をデジタルアセットとして売買および所有できるゲーム体験プラットフォーム「ファストフォーワールド(Fast ForWorld)」の立ち上げを10月2日発表した

【10/3話題】Aptos Labsがハッシュパレット買収、OKJはPLTのAPTに引換え全面サポート、メタプラネットがBTCプット売りなど(音声ニュース)

Aptos Labsがハッシュパレット買収、PLTはAPTに引き換えでELFはアプトス上に移行、OKJがパレットトークン(PLT)のアプトス(APT)引き換え全面サポート、ビットフライヤーは取扱い継続不可のリスク報告、メタプラネットがビットコインのプットオプション売却、プレミアム収入で23.97BTC獲得、米SEC、リップル裁判で控訴。最高裁判例や証券取引法に抵触を理由に、ビットワイズ、米SECに「XRP現物ETF」のS1申請書を提出、FTXが55億円相当の「ワールドコイン(WLD)」を割引価格で売却へ、債権者への資金返済で=報道、SBI VCトレードにニアー(NEAR)上場へ、国内3例目、ステーキングも対応、スイ(SUI)、トークンブリッジ機能「Sui Bridge」のメインネット稼働開始

クリスティーズ、アート作品130点以上にデジタル所有証明書発行、Base採用で

大手アートオークションハウスのクリスティーズ(Christie’s)が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「ベース(Base)」上で、アート作品に対するデジタル所有証明書を発行する。この証明書の発行をする 「ベース」基盤の暗号資産ウォレット「クレサス(Kresus)」が10月3日発表した

OKJがパレットトークン(PLT)のアプトス(APT)引き換え全面サポート、ビットフライヤーは取扱い継続不可のリスク報告

アプトスラボ(Aptos Labs)のハッシュパレット(HashPalette)買収による「パレットトークン(PLT)」の「アプトス(APT)」への引き換え発表を受け、国内暗号資産(仮想通貨)取引所OKJ(オーケージェー)が「全面的なサポート」をすると10月3日発表した