LINE、エンターテインメントNFTプラットフォーム「AVA」を日本で開始。TREASUREやATEEZの会員NFT提供へ

LINEのエンターテインメントNFTプラットフォーム「AVA」が日本で提供開始

LINEグループが提供するグローバルNFTプラットフォーム「DOSI(ドシ)」のエンターテイメントNFTプラットフォーム「AVA(エイバ)」が、日本を含むグローバルで提供開始した。LINE Xenesis(ラインジェネシス)より5月10日発表された。

なおLINE Xenesisは、LINEの暗号資産(仮想通貨)事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLINEの子会社だ。

発表によると「AVA」は、メンバーシップNFT「クリスタル」を軸にアーティストとファンがさまざまな形で繋がるエンターテイメントNFTプラットフォームとのこと。「クリスタル」は、NORMAL(ノーマル)・RARE(レア)、UNIQUE(ユニーク)の3つに分類されており、その種類によってアーティストに関連したさまざまな特典が受けられるとのこと。

5月9日の「AVA」提供開始に合わせ、同プラットフォーム初のNFTとしてTREASURE(トレジャー)の「クリスタル」全7,000点を販売開始したという(5月31日まで販売)。なおTREASUREは、韓国の芸能事務所YG ENTERTAINMENT(YGエンターテインメント)所属の10人組ボーイズグループだ。

TREASUREの「クリスタル」保有者は、TREASUREの映像を「クリスタル」へ納めて所有できる他、TREASUREの直筆サイン入りトレーディングカードやポラロイドのプレゼント、TREASUREの応援を目的としたイベントへの参加の権利、そして投票イベントへの参加権が得られるという。投票イベントでは、TREASUREへの質問や実施してもらいたい内容などをクリスタルホルダーから集め、投票数が多い内容をTREASUREが実現する内容となるようだ。

また「AVA」第二弾のNFTとして、KQエンターテインメント所属の8人組ボーイズグループATEEZ(エイティーズ)の「クリスタル」も5月16日から31日まで販売するとのこと。なおこの販売に先駆けて、ATEEZのNORMALクリスタルを600名に無料配布する抽選イベントが開催中とのことだ。

またLINE Xenesisは「AVA」の今後の展開について、ユーザー同士でクリスタルの取引が可能なMarketplace(マーケットプレイス)機能やアーティストと繋がれるさまざまなアクティビティー機能を備えた「Playground(プレイグラウンド)」が開始予定であることを伝えている。

LINE Xenesisが提供していたデジタルアセット管理ウォレット「LINE BITMAX Wallet(ラインビットマックスウォレット)」が、グローバルで展開する「DOSI Wallet(ドシウォレット)」に統合されて以降、日本ユーザーにも「DOSI」に関連したサービスが提供されていた。

今年4月にはその第一弾として、「DOSI」のメンバーシッププログラム「DOSI Citizen(ドシ・シチズン)」が日本で提供開始。続いて3Dアバターを作成できるNFT基盤の3Dアバターアプリ「AlphaCrewz(アルファクルーズ)」が同月より提供されていた。

なお「DOSI」に関連したNFTサービスは、LINE独自のプライベートブロックチェーン「LINE Blockchain」が基盤になっている。同ブロックチェーンは昨年12月にオープンネットワーク(パブリックチェーン)化に向けて、メインネット「Finschia(フィンシア)」をローンチしている。

現在のメインネットである「Daphne(ダフネ)」を「Finschia」と統合し、LINEブロックチェーンを基盤としたブロックチェーンサービスのメインネットを統一する予定とのことで、その統合は2023年Q2(4-6月)中を予定しているとのことだ。

またそれに向けLINEでは、アラブ首長国連邦アブダビにおいて、非営利団体「Finschia Foundation(フィンシア財団)」を今年3月に設立している。

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参考:LINE
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Vit_Mar・PerlaStudio・artacet

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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