プロトレーダー向けNFTマーケットプレイス「Blur」、NFTのP2P無期限貸与プロトコル発表

NFTマーケットプレイス「Blur」がNFTのP2Pレンディングプロトコルを発表

アグリゲーター機能実装のプロトレーダー向けNFTマーケットプレイス「Blur(ブラー)」が、NFTのP2P無期限貸与プロトコル「Blur Lending(ブラーレンディング)」のローンチを5月2日に発表した。

「Blur」は「Blur Lending」を省略して「Blend(ブレンド)」と呼称。同プロトコルでは、NFTの流動性を最大化し新しい購入者をエコシステムに取り込むことを目的としている。また「Blend」はweb3投資企業のパラダイム(paradigm)のメンバーと共に開発されたもので、現在の分散型金融(DeFi)プロトコルよりも10倍高い利回りを可能にするという。

「Blur」によると、家を購入する際にローンを利用できなければ、それをする余裕がある人はほとんどいないのと同じで、NFTもローンがなければ購入が難しいという問題が起きており市場規模を拡大するためにNFTも金融化させる必要があるのこと。

「Blend」ではローンの有効期限やオラクルへの依存はなく、貸し手が決めた条件で買いだすことが可能であり、借り手と貸し手のどちらかがポジションの終了を決定するか金利を変更する場合以外、オンチェーンでの取引は必要ないという。

現在「Blend」のユーザーは「Blur」のマーケットプレイスと同様に利用手数料を支払う必要がない。ただし180日後以降にガバナンストークン「BLUR」の所有者による投票で、手数料を課すことが決定されれば、それは有効になるようだ。

また「Blend」のソースコードは大手分散型取引所(DEX)のUniswap V3(ユニスワップV3)と同様に「BSLライセンス」で作成されており、一定期間後にオープンソース化される予定である。またコードの使用許可についてもBLURトークンの所有者によって決定される。

なおBLURトークンは2月にリリースされたばかりのトークンであり、リリースと同時にエアドロップが実施された。現在の時価総額は2.8憶ドルだ(5/2コインマーケットキャップ調べ)。

関連ニュース

images:iStocks/Vit_Mar・PerlaStudio・artacet

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【5/21話題】デジタルカーボンクレジット決済に「JPYC」活用の検討、英判事がクレイグライトは嘘ついたと指摘など

デジタルカーボンクレジット決済に「JPYC」活用の検討開始、三菱UFJ信託・プログマ・KlimaDAO JP・オプテージら、自称ビットコイン発明者クレイグライト、主張裏付けのため繰り返し嘘をついたと英国判事が指摘、国内初、バイナンスジャパンに「サイバーコネクト(CYBER)」上場へ、国内3例目のマスクネットワーク(MASK)も、Gala Gamesがセキュリティインシデント報告、50億GALAが不正発行、イーサリアム「edcon2024 TOKYO」、渋谷区と提携し小委員会設立へ、トレント大教授、ブロックチェーンの耐量子暗号システムへの移行の必要性を指摘、ミームコイン作成・取引の「Pump. Fun」元従業員逮捕、約125億円の損失被害後

トレント大教授、ブロックチェーンの耐量子暗号システムへの移行の必要性を指摘

トレント大学の数学教授であるマッシミリアーノ・サラ(Massimiliano Sala)教授は、量子コンピューターがブロックチェーンのセキュリティに重大な脅威をもたらす可能性があると指摘。今後のブロックチェーン技術について洞察を行った。米フィンテック企業のリップル(Ripple)社の記事コンテンツ「リップルインサイツ(Ripple Insights)」にて5月17日報告されている