FTXがAZA Financeと提携、アフリカでWeb3拡大に向け

FTXがAZA Financeと提携

暗号資産(仮想通貨)取引所などを運営するFTXが、アフリカのフィンテック企業AZAファイナンス(AZA Finance)と提携したことが3月16日分かった。

AZAファイナンスはケニアのナイロビを拠点とし、FX、決済、金融サービスを提供している。またモバイルマネーを使ってデジタル通貨を取引した世界初の企業だという。さらにデジタル通貨とアフリカ通貨間で直接市場を構築した史上初の企業でもあるとのこと。

今回の提携によりFTXは、アフリカ全域でWeb3及び暗号資産の普及を拡大させる狙いがあるとのことだ。

アフリカにおけるWeb3の普及に向け両社は今後、「アフリカ市場をグローバルなWeb3経済圏に接続」、「Web3経済について学ぶ為の教育リソースやネットワーク構築」、「モバイルマネーや現地銀行と連携し、FTXでアフリカの通貨の入出金を簡単にする」、「アフリカの通貨とデジタル通貨の取引ペア開始」、「FTXのNFTマーケットプレイスにアフリカのNFTとアーティストを載せる」といった5つに取り組んでいくとのことだ。

AZAファイナンスはアフリカの金融市場について「デジタルネイティブのダイナミックな市場を持つアフリカは、Web3やメタバース経済の拡大に適しています。アフリカの人口は2050年までに倍増すると予測されており、人口増加の3分の2は都市部です。早ければ2030年には世界最大級の労働力を持つと予想されています」としている。

また「この地域は2018年に世界のモバイルマネー口座数の約半分を占め、2025年にかけてモバイルマネーが最も急速に成長すると言われています。これらの市場のGDPも増加しており、2022年のGDP予測はナイジェリアが4,450億ドル、南アフリカが3,500億ドル、エジプトが3,400億ドル、その他にも1千億ドル以上の市場がいくつか存在します」と発表にて説明されている。

FTXは今月に入り複数の新事業をリリースしている。

7日に欧州と中東への事業拡大に向け「FTX Europe」を設立し、キプロス金融市場規制当局であるCySEC(Cyprus Securities and Exchange Commission)から認可を取得したことを発表。9日には機関投資家向けサービス提供の為の新部門「FTX Access(FTX アクセス)」設立を発表。また10日に、米決済大手のストライプ(Stripe)と提携したことを発表。さらに同日、「FTX Europe」が音楽フェスのトゥモローランド(Tomorrowland)とパートナーシップ締結を発表している。

関連ニュース

FTX、STEPNの「Green Metaverse Token(GMT)」を先物で取扱開始

FTX、テラのDeFi「Anchor Protocol(ANC)」とCurveの「Convex Finance(CVX)」上場へ 

 FTX、世界最大級EDMフェス「トゥモローランド」と提携

米決済ストライプがFTXらと提携、暗号資産ビジネスツールキット発表 

 FTX、機関投資家向けサービス提供に向け「FTX Access」設立 

参考:AZAファイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SB

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【5/2話題】ビットコインが下落、米検察がブロック捜査、レイヤーゼロがスナショなど

ビットコインが6%近く下落、FOMC控え 最高値から22%安、米連邦検察、米決済ブロックの社内業務を調査=報道、レイヤーゼロがスナップショット実施、エアドロ間近か、テザー社、Q1が過去最高益45億ドル超に、純資産額も初公表、米セキュリタイズがブラックロックらから4700万ドル調達。サークル、アプトスラボ、パクソスも参加、HashKey DX・リップル・SBI Ripple Asiaが提携、法人向けの「XRP Ledger」の日本市場導入で、「スイ(SUI)」のミステンラボ、グーグルクラウドと提携、親クリプト派マクヘンリー米下院議員、SECのイーサリアム調査を非難、ストライプで「AVAX」の購入が可能に、アバランチとコアウォレットに統合で、ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に、イーサリアムL2「Scroll」がアップグレード実施、EIP-4844に対応、クリプトヴィレッジのLocal DAO、旧山古志に続き「長野県天龍峡」と「宮崎県椎葉村」を選定。「Nishikigoi NFT」保有者の投票で決定へ

ユニスワップウォレットに「Robinhood Connect」統合、ロビンフッド内の資金で暗号資産購入可能に

「ユニスワップ(Uniswap)」のモバイルアプリ「ユニスワップウォレット(Uniswap Wallet)」にオンランプ機能「ロビンフッドコネクト(Robinhood Connect)」が統合され、同アプリではロビンフッド内の資金で暗号資産(仮想通貨)の購入が可能となった。このことはユニスワップが4月29日発表した