オールバーズがAIインフラ企業「スマートバード」に、元AWS幹部がCEO就任へ

フットウェア事業売却後にAIインフラ企業へ転換

オールバーズ(Allbirds)は6月17日、社名を「スマートバード(Smartbird)」に変更し、アマゾン・ウェブ・サービス(Amazon Web Services:AWS)元幹部のナディア・カールステン(Nadia Carlsten)氏を社長兼CEOに任命したと発表した。同氏は6月18日付で就任する。これにより、かつてのフットウェアメーカーからAIインフラ企業への転換を鮮明にした格好で、同社株は30%超上昇した。

同社は4月、クラウドコンピューティング能力とAIサービスの提供に重点を移す方針を示していた。これを受け、同社株は5倍超に急騰していた。6月17日の株価上昇を含めると、同社株は年初来で約25%上昇している。

カールステン氏は、DCAI、アルファベット(Alphabet)からスピンオフしたサンドボックスAQ(SandboxAQ)、AWSでAIおよび量子コンピューティング分野の経験を積んできた人物だ。また、コンピューティングとAIに関して世界経済フォーラム(World Economic Forum)に助言した経験もある。

カールステン氏は、同社および取締役会を辞任するジョー・ヴァーナキオ(Joe Vernachio)氏の後任となる。アニー・ミッチェル(Annie Mitchell)氏は引き続き最高財務責任者(CFO)を務め、リリー・ヤン・ヒューズ(Lily Yan Hughes)氏が取締役会議長に任命された。

スマートバードは、顧客の初期設備投資を抑えるため、AIインフラをマネージドサービスとして提供すると説明している。同社は現在、潜在顧客と積極的に協議しており、最初のクラスター展開の設計を進めている。

カールステン氏は「差別化された戦略、十分な資本、優れたチームを構築する機会を備える当社は、今後10年で最も重要なインフラ機会の一つを捉えるうえで、独自の立場にある」と述べた。

同社はまた、転換社債による資金調達契約の規模を5,000万ドル(約80億円)から1億ドル(約160億円)に拡大したと発表した。同社は以前、この調達資金をグラフィックスプロセッサーの取得に充てる方針を示していた。

オールバーズは3月、ブランドおよびフットウェア関連資産をアメリカン・エクスチェンジ・グループ(American Exchange Group)へ推定取引額3,900万ドル(約62億円)で売却する最終契約を締結し、その後、同売却を完了していた。同社は実店舗の大半も閉鎖していた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Allbirds rebrands as Smartbird in AI pivot, hires former AWS executive as CEO; shares soar
(Reporting by Anhata Rooprai in Bengaluru; Editing by Shreya Biswas and Jonathan Ananda)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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