トータリスがUSDCで50万ドル調達、Yコンビネーター初の全額ステーブルコイン投資

ソラナ上で資金提供、オンチェーンで数秒決済

予測市場向けプロダクトを開発するトータリス(Totalis)が、Yコンビネーター(Y Combinator)から50万ドル(約7,945万円)をステーブルコインで調達したと4月14日に自身のXアカウントで発表した。

同社によると、今回の資金はすべてUSDCで提供され、ソラナ(Solana)ネットワーク上で決済されたとのこと。また同資金は、企業向けの財務・支出管理サービス「ランプ(Ramp)」で管理されているという。

送金はオンチェーン上で3回に分けて実行され、1ドル(約159円)のテスト送金の後、12万4,999ドル(約1,986万円)、37万5,000ドル(約5,959万円)の送金が行われたと説明している。すべての資金は仲介者を介さずトータリスのトレジャリーに直接送金され、数秒で決済されたとしている。

同社は今回の事例について、「スタートアップの資金調達方法における小さくも意味のある変化」だと述べている。

なお今回のトータリスへの出資は、Yコンビネーターによる採択企業向け50万ドル出資として、全額ステーブルコインで実行された初の事例だ。

YコンビネーターのCEOであるギャリー・タン(Garry Tan)は4月14日、自身のXアカウントで「YCは今後、YC企業への投資をステーブルコインで行う」との方針を示唆した。また、「新たな金融インフラはACHや銀行送金ではなく構築される」とも述べている。

トータリスは、予測市場向けのデリバティブレイヤーを開発している。同社は、地政学や暗号資産、スポーツなどをまたぐ取引を可能にする設計だと説明している。

また同社は、トレジャリー管理や支払いの効率化を目的にオンチェーン運用を採用しており、ランプを通じてステーブルコインと法定通貨の取引を行い、カード請求の支払いにも活用する方針だとしている。

なお、ステーブルコインを活用した資金調達の動きとしては、フィンテック企業のクラーナ(Klarna)が、USDCで機関投資家から短期資金を調達する計画を発表している。同社は従来の資金調達手段に加え、ステーブルコインを新たな手段として検討していると説明している。

参考:トータリス
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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