ゼータチェーン、AI相互運用レイヤー「ZetaChain 2.0」発表。AIインターフェース「Anuma」公開

ゼータチェーンAI分野への展開方針を提示

ブロックチェーンプロジェクト「ゼータチェーン(ZetaChain)」が、複数のAIモデルやブロックチェーンを横断して動作するアプリケーションやエージェントの構築を支援するAI相互運用レイヤー「ゼータチェーン2.0(ZetaChain 2.0)」を1月27日に発表した。

あわせて、同基盤上に構築されたAIインターフェース「アヌマ(Anuma)」のベータ版を公開し、一般向けのウェイトリスト受付を開始した。

ゼータチェーン2.0は、特定のAIモデルやブロックチェーンに依存せずにアプリケーションを構築できる基盤として位置付けられている。同社は、AI分野ではモデルやサービスが分断され、開発者が統合やルーティング、状態管理、収益化(決済)といった仕組みを個別に構築する必要がある点を課題として挙げている。

こうした課題への対応として、ゼータチェーンはゼータチェーン2.0の中核要素として2つの仕組みを提示した。1つは、複数のAIモデル提供事業者を横断して利用できる「AIポータル(AI Portal)」だ。可用性やフォールバック、コストと性能の最適化を考慮したルーティング機能を組み込むことで、特定のモデルへのロックインを避ける設計としている。

もう1つは、ユーザーのコンテキストや履歴情報を暗号化し、権限管理された形で保持する「プライベート・メモリ・レイヤー(Private Memory Layer)」だ。これにより、セッションをまたいだ体験の継続を可能にしつつ、どのアプリケーションやエージェントがどの情報にアクセスできるかをユーザー側で制御できるとしている。

ゼータチェーンはこれまで、複数のブロックチェーンを横断して資産や機能にアクセスできる「ユニバーサル・アプリ」を可能にする基盤として、Web3領域における断片化の解消を掲げてきた。2025年には、ネットワーク利用者数が1,150万人を超え、トランザクション数が2億2,500万件以上を処理したとしている。ゼータチェーン2.0では、こうした統合の考え方をAI分野へ拡張する形となる。

あわせて今回公開されたアヌマは、ゼータチェーン2.0の最初のコンシューマー向け事例とされている。アヌマでは、単一のインターフェース上で複数の主要AIモデルにアクセスでき、モデルを切り替えてもコンテキストを維持できる設計を採用しているという。また、ユーザーのメモリはプライベートかつユーザー管理とする点も特徴として挙げられている。現時点ではベータ版として提供されており、利用にはウェイトリストへの登録が必要となる。

なおゼータチェーンは開発者向けにSDK(ソフトウェア開発キット)を提供し、プライベートな永続メモリやモデル間の相互運用機能、オンチェーン決済および従来型決済を含む収益化手段をツールキットとしてまとめる方針を示している。

参考:ゼータチェーン
画像:PIXTA

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