米SEC、暗号資産レンディングめぐるジェミナイへの訴訟取り下げ合意

ジェミナイアーンめぐる訴訟が取り下げへ

タイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏が創業した暗号資産(仮想通貨)取引所に対する執行訴訟を取り下げることに、米証券取引委員会(SEC)が1月23日に同意した。同取引所のレンディング(貸付)プログラムの投資家が、資産を全額回収したことを受けて行われた。

SECと、現在はジェミナイ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)として知られる同取引所は、米ニューヨーク州マンハッタンの連邦裁判所に、訴訟を却下するための共同合意書を提出した。提出書面では、2024年5〜6月にかけて、ジェネシス・グローバル・キャピタル(Genesis Global Capital)の破産手続を通じ、「ジャミナイアーン(Gemini Earn)」の投資家に暗号資産が全額返還されたことを理由に挙げた。

SECは昨年に、この訴訟を解決する方針を決めていた。

SECは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の下で、暗号資産に関する執行のアプローチを転換している。トランプ大統領は「暗号資産大統領」になると約束しており、より好意的なルールの導入や、デジタル通貨の主流化を掲げている。

ジェミナイは、通常営業時間外のロイターによるコメント要請に直ちには応じなかった。

SECは2023年、ジェネシス・グローバル・キャピタルおよびジェミナイ・トラスト・カンパニー(Gemini Trust Company)を、暗号資産レンディングプログラムを通じて数十万人の投資家に対し違法に証券を販売したとして提訴していた。

ジェミナイアーンのプログラムに参加したジェミナイの顧客は、保有する暗号資産をジェネシスに貸し付け、貸付資産に対する利息を受け取っていた。ジェミナイによれば、ジェネシスが2022年11月に顧客口座を凍結した時点で、ジェミナイアーンの資産総額は9億4,000万ドル(約1,450億円)であった。

2022年の市場急落後に破綻した他の暗号資産企業とは異なり、ジェネシスは限られた資産を換金して現金で返済するのではなく、顧客に暗号資産を現物(暗号資産)で返還ができた。

23日に提出された裁判書類によれば、破産手続および和解を通じてジェミナイアーン投資家の暗号資産が現物で100%返還されたことを踏まえ、SECは被告に対する請求を取り下げるのが適切だとされている。

SECはまた、今回の取り下げは他の案件における同委員会の立場を示すものではないと強調した。

ジェミナイは昨年(2025年)、ナスダック(Nasdaq)で好調な上場を果たし、デジタル資産に対する投資家心理を押し上げている急速な機関投資家の採用を浮き彫りにした。ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデータによれば、同取引所の評価額は現在11億4,000万ドル(約1,758億円)である。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
SEC agrees to dismiss case over crypto lending by Winklevoss’ Gemini
(Reporting by Mrinmay Dey in Mexico City; Editing by Tom Hogue)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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