ファントム、モナドとハイパーEVMの対応開始

PhantomがMonadとHyperEVMの正式対応開始

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ファントム(Phantom)」が、レイヤー1ブロックチェーン「モナド(Monad)」メインネットの正式対応を開始した。ファントムの公式Xより11月24日に発表された。これにより同ウォレットにてモナドのネイティブトークン「MON」の他、同ネットワーク上のトークンの交換(購入・売却)、保有が可能となった。

モナドは、イーサリアム仮想マシン(EVM)と完全互換性を持つレイヤー1ブロックチェーン。独自のコンセンサスアルゴリズム「モナドビーエフティー(MonadBFT)」による約10,000件/秒以上の高TPS、800ms(2 slots)の高速ファイナリティ、低手数料などを特徴としている。並列実行やコンセンサス最適化などの設計によりスケーラビリティ向上を図っている。

今回のファントムの対応開始は、モナドのメインネットローンチを受けてのものだ。これまで同ウォレットではモナドのテストネットに対応していた(テストネットは開発者設定に移動)。

なおファントム側から、モナドのネイティブトークン「MON」のエアドロップについての管理・配布を行わないとアナウンスされている。同エアドロップは、配布条件および割り当てはモナド側が決定すると伝えられている。

またファントムは11月20日、ハイパーEVM(HyperEVM)への対応も開始している。ハイパーEVMは、分散型取引所(DEX)を提供するレイヤー1ブロックチェーン「ハイパーリキッド(Hyperliquid)」の汎用スマートコントラクトプラットフォームだ。ハイパーEVMは、ユーザーが同じチェーン上で構築と取引の両方を行えるよう設計されている。

なおファントムではハイパーEVM上のトークンのスワップ、送信、受信のみをサポートしており、同ネットワーク上のアプリとのインタラクションはサポートしていないとのことだ。

モナドおよびハイパーEVMの対応開始によりファントムでは、計8つのネットワークに対応することになった。両ネットワークの他、ファントムでは、ソラナ(Solana)、イーサリアム(Ethereum)、ベース(Base)、スイ(Sui)、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、ビットコイン(Taproot / Native Segwit)に対応している。

参考:ファントムサポートページ
画像:iStocks/Peach_iStock

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