モナドの「MON」トークン販売、応募ペースが減速か、共同創業者が見解示す=報道

モナドのトークンセールの応募ペース減速

EVM互換のレイヤー1ブロックチェーン「モナド(Monad)」の独自トークン「MON」のパブリックセールの応募ペースが鈍化傾向にあることを、暗号資産(仮想通貨)メディア「ザ・ブロック(The Block)」が11月19日に報じた。

同セールは、米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)のトークン販売プラットフォーム上で11月17日から11月22日まで実施されている。ザ・ブロックによると、MONの販売は開始直後に約4,300万ドル(約67億円)を調達するなど初日は強い需要が見られた一方、2日目以降に応募ペースが大きく減速しているという。報道では販売予定の75億MONのうち約63%が申し込み済みとなっているが、このペースでは完売に届かない可能性が出てきていると伝えた。

この状況を受け、モナド共同創業者のキオネ・ホン(Keone Hon)氏は自身のXアカウントで今回の販売設計について説明した。同氏は「今回のトークンセールの目的は、できる限り広範なトークン分配を実現することだ」と述べ、コインベースを選んだ理由について「透明性が高い配分アルゴリズムによって、より幅広い層にリーチできるため」だと説明した。

また同氏は、今回の販売形式が応募ペースに影響している可能性にも言及した。コインベースで実施されているMONの販売は、ユーザーが一定期間の中で判断できる一方、一度コミットすると変更できない設計となっている。このためホン氏は「投資判断の自由度が高い分、締切直前まで様子を見て判断する利用者が一定数いる可能性がある」と述べ、今回の応募ペースにもこの点が影響している可能性を示した。

またホン氏は、現在のトークンセール市場では応募超過を強調する条件設計が目立つとの認識を示した。そのうえで、同氏は「短期的に見栄えを良くする設計よりも、透明性を重視し、プロジェクトの成長に寄与するステークホルダーに焦点を当てる方が重要だ」と述べた。

なおMONのトークンセールが完売に至らなかった場合、未販売分はエコシステム開発枠に再配分される計画とのことだ。

参考:ザ・ブロック
画像:PIXTA

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