Phantomウォレット、「スイ(SUI)」の正式対応を開始

PhantomがSUIの正式対応開始

暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ファントム(Phantom)」がレイヤー1ブロックチェーンのスイ(Sui)の正式対応を開始したことが、5月13日に公式Xより発表された。

「ファントム」のスイ対応は今年1月にベータ版として開始していた。今回の正式対応により同ウォレットの全ユーザーがスイに関する機能が利用可能になったとのこと。

ベータ版ではスイのネイティブトークンであるSUIをはじめ、同ネットワーク上のUSDCやBLUE、SEND、LOFIなど様々なトークンが送受信および取引できるようになっていた他、「スイ」エコシステム内のDeFi(分散型金融)プロトコル「スイレンド(Suilend)」や「ナヴィ(Navi)」、DEX(分散型取引所)の「セタス(Cetus)」や「ブルーフィン(Bluefin)」などのアプリにアクセス可能となっていた。

発表によると今回の対応により、新たに「ファントム」内でスイ、ベース(Base)、イーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)間でのクロスチェーンスワップが可能になったとのこと。

また対応地域では「ファントム」上からApple Payやクレジットカード、銀行振込を利用して、SUIの購入が可能になったとのことだ。

また上記以外のスイ上のアプリへのアクセスも追加されたと伝えられている。

現在「ファントム」は「スイ」含め、ソラナ(Solana)、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、ビットコイン(Bitcoin)、ベース(Base)の合計6つのネットワーク、そしてモナド(Monad)のテストネットに対応している。

スイとは

「スイ」は、メタ(Meta)のブロックチェーン研究開発部門であるディエム(Diem)の元リードエンジニアたちによって設立されたミステンラボ開発のブロックチェーン。高い処理性能による高速なトランザクションと低い手数料で利用できることから高く評価されている。なおスイは、2023年5月3日にメインネットがローンチしている。

ちなみに「スイ」は、ディエム開発の開発言語「ムーブ(Move)」を採用している。また「スイ」の他に、ディエムの開発チームに所属していた元メンバーによって開発されているL1ブロックチェーン「アプトス(Aptos)」でも、「スイ」と同じく開発言語には「ムーブ」が採用されている。 

参考:ファントム
画像:iStocks/mouu007

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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