ポリゴン 、英レボリュートに統合。ステーブル決済やPOL取引をアプリ内で提供へ

ポリゴンがレボリュート統合を発表

ポリゴン(Polygon)開発組織のポリゴン・ラボ(Polygon Labs)が、欧州のネオバンク「レボリュート(Revolut)」へのポリゴン統合について11月18日に発表した。 今回の統合により、レボリュートの利用者はアプリ内でステーブルコイン送金やPOL取引などが利用できるようになるという。

レボリュートは世界160地域で6,500万人以上が利用するフィンテック企業で、アプリ内での暗号資産(仮想通貨)サービスも提供している。ポリゴン・ラボによると、レボリュートは2024年12月に初めてポリゴンを統合しており、2025年11月までに累計6億9,000万ドル(約1,100億円)以上の取引がポリゴン上で処理されたという。

今回の統合により、レボリュート利用者が米ドル建てステーブルコインUSDCおよびUSDTをポリゴン経由で送受信できるほか、ポリゴンのネットワークトークンであるPOLの取引およびステーキングも同アプリ内で行えるようになる。

またレボリュートの暗号資産デビットカード「クリプトカード(crypto card)」を利用することで、ステーブルコインによる日常決済も可能となる。ポリゴン・ラボは、これによりブロックチェーンを意識しない送金・決済体験を提供できると説明している。

ポリゴンはこれまで企業や金融機関向けの統合も拡大してきた。マスターカード(Mastercard)、ストライプ(Stripe)、フラッタウェーブ(Flutterwave)、デカード(DeCard)などがすでにポリゴンを決済基盤として採用しているという。

ポリゴンは今年決済性能を強化するアップグレード「リオ(Rio)」を実施した。同アップグレードにより毎秒5,000件の処理、即時ファイナリティ、リオルグ(チェーン再編)リスクの排除を実現したとしている。

ポリゴン・ラボは今回のレボリュート統合を、国際送金や越境決済などの領域における「Web3実需拡大」の一環として位置付けており、今後も提携を広げる予定だとしている。

参考:ポリゴン
画像:iStocks/NejauPhoto

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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