バイナンス、ブラックロックのトークンファンド「BUIDL」を担保に受け入れ

バイナンスが「BUIDL」を担保として受け入れ

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、ブラックロック(BlackRock)のトークン化マネーマーケットファンド「BUIDL」を取引所外担保として受け入れると11月14日に発表した。BUIDLはセキュリタイズ(Securitize)がトークン化したファンドで、運用資産は25億ドル(約3,800億円)規模とされている。

今回の統合により、バイナンスの機関投資家および上級トレーダーは、第三者保管機関に資産を保管したままBUIDLを担保として差し入れ、バイナンスの流動性にアクセスできるようになる。これによりカウンターパーティリスクを抑えながら資本効率を高められるという。

BUIDLは米ドル建て利回りを提供するトークン化ファンドで、日次配当やオンチェーンでのP2P送金が可能な設計となっている。ドル価値を維持しながら米国債による利回りを獲得できる点が特徴で、ステーブルコインと類似した用途での利用も想定されている。

またBUIDLは、BNBチェーン(BNB Chain)上で新たなシェアクラスの提供を開始する。これによりBNBチェーン上で同ファンドのトークンを保有・利用できるようになり、DeFiやその他オンチェーン金融アプリケーションとの連携拡大が期待される。

BUIDLは現在、イーサリアム(Ethereum)に加え、アービトラム(Arbitrum)、アプトス(Aptos)、アバランチ(Avalanche)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、ソラナ(Solana)など複数のブロックチェーン上で提供されており、今回新たにBNBチェーンが追加される形となる。

BUIDLは取引所での担保活用も広がっている。6月にはクリプトドットコム(Crypto.com)およびデリビット(Deribit)が担保としての受け入れを発表しており、適格機関投資家などが先物・オプション取引の証拠金に利用できるようになっている。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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