カナリー・キャピタル、XRP現物ETF「XRPC」をナスダックに上場、初日取引高は58.5Mドル超

Canary XRP ETF上場

暗号資産(仮想通貨)運用会社カナリー・キャピタル・グループ(Canary Capital Group、以下カナリー)が、暗号資産エックスアールピー(XRP)の現物ETF(上場投資信託)のローンチを11月13日に発表した。

ローンチされたETFの名称は「Canary XRP ETF」で、1933年証券法に基づいて構成されている。ティッカーシンボル「XRPC」として米ナスダック(Nasdaq)に上場した。カナリーによると、XRPCの初日取引高は5,850万ドル(約90億円)超に達したとのこと。

また、ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はXRPCについて、「最初の30分で取引高2,600万ドル(約40億円)に達した」と11月14日に自身のXアカウントで言及。また、「今年ローンチされた900本のETFの中で最多となり、BSOLの5,700万ドル(約88億円)をわずかに上回った形だ。この2本は別格で、3位とは2,000万ドル(約30億円)以上の差がある」と投稿した。

BSOLは、米暗号資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)組成の暗号資産ソラナ(SOL)の現物ETF「Bitwise Solana Staking ETF」。同ETFは、ソラナのステーキング報酬を含むリターンを追跡する設計で、10月28日に取引が開始された。

ちなみに、米国では9月18日にレックスオスプレイ(REX-Osprey)組成の「REX-Osprey XRP ETF(XRPR)」が、米シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)に上場した。同ETFは1940年投資会社法に基づいて組成されており、現物XRPの直接保有に加え他のETFやETP(上場投資商品)にも投資する設計だ。

参考:カナリー・キャピタル
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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