ソラナ・モバイル、独自の第1世代スマートフォン「Saga」のサポート終了

Sagaのサポート終了が発表

ソラナ(Solana)の関連事業であるソラナ・モバイル(Solana Mobile)独自のスマートフォン「サガ(Saga)」のサポートが正式に終了したと10月22日に発表された。

サガはソラナ・モバイルの第1世代端末だ。カリフォルニアのハードウェア企業オソム(OSOM)との共同開発により2023年5月に発売された。サガ保有者を対象にしたミームトークン「BONK」のエアドロップ等が話題になり、最終的に20,000台の販売台数を記録した。

今回のサポート終了によりサガ端末向けのソフトウェアアップデートおよびセキュリティパッチの提供は停止される。サガ特有の問題に関するカスタマーサポートも一般的な問い合わせ対応のみに制限されるという。また今後登場する新たなソフトウェアやサービスとの互換性も保証されない。

一方で、ソラナ・モバイルが開発中の次世代端末「シーカー(Seeker)」には影響がなく、同端末では引き続きアップデートやセキュリティパッチが提供される予定だ。

サガは2023年の発売からおよそ2年でサポート終了を迎えたことになり、一般的な主要スマートフォンの平均約4〜7年と比べると短期サイクルでの終了といえる。

サポートが終了することで、OSやアプリで新たに発見された脆弱性に対するパッチが配布されなくなるため、ウイルス感染や情報漏えいのリスクが高まる。また新バージョンのアプリが古いOSをサポートしなくなることで、ウォレット機能や暗号資産(仮想通貨)関連アプリが利用できなくなる可能性もある。

このため、サガユーザーにとってはウォレット機能の安全性やアプリ互換性を慎重に見極めたうえでの継続利用が推奨される。

参考:ソラナモバイル
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した