イーサリアム財団、DeFi「モルフォ」で2,400ETHと約6Mドル相当のステーブルコイン運用開始

イーサリアム財団がMorphoで資産運用開始

イーサリアム財団(Ethereum Foundation)が、分散型レンディングプロトコル「モルフォ(Morpho)」で、イーサリアム(ETH)とステーブルコインを運用開始したとXで10月15日に発表した。

イーサリアム財団は、モルフォ提供の利回りボールトを通じて、2,400ETH(記事執筆時点10/16 13:40で約14.5億円相当)および約600万ドル(約9億円)相当のステーブルコインを運用開始したとのこと。なお、運用するステーブルコインの銘柄は公表されていない。

モルフォは、イーサリアム(Ethereum)上で貸し手と借り手を最適な金利でマッチングするパーミッションレスなレンディングプロトコル。プロトコルは、コアのレンディング層「モルフォ・ブルー(Morpho Blue)」と、複数の市場へ資産を配分できる利回りボールト群で構成されている。

イーサリアム財団は10月4日、1,000ETH(記事執筆時点10/6 13:45で約6.7億円相当)をステーブルコインに換金すると発表。発表によれば、換金はDEX(分散型取引所)「カウスワップ(CoWSwap)」のTWAP機能を通じて行われるという。換金された資金は研究開発・助成金・寄付の資金調達などに使われるとのことだ。なおTWAP機能は、大口注文を複数の小口に分割し、一定間隔で順次実行して平均取得(または平均売却)価格を狙う注文機能だ。

オンチェーン情報追跡プラットフォーム「アーカム(Arkham)」によれば、記事執筆時点でイーサリアム財団は約8.2億ドル(約1,240億円)相当の暗号資産を保有し、そのうち約7.35億ドル(約1,111億円)がETHとされる。

参考:アーカム
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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