イーサリアム財団、「Ethereum Everywhere」発足。コミュニティ支援強化へ

グローバルなコミュニティ支援を強化

イーサリアム財団(Ethereum Foundation:EF)が、世界中のイーサリアムコミュニティのつながりを強化する取り組み「イーサリアム・エブリウェア(Ethereum Everywhere)」を9月24日立ち上げた。

Ethereum Everywhereは、世界各地のイーサリアムコミュニティやイベントを支援し、結びつけ、長期的な発展を促すことを目的としたイニシアチブだ。具体的には、交流会や開発者向けワークショップ、コミュニティ主導のイノベーションハブ、その他のコミュニティイベント、カンファレンスなどへの支援を行うという。

今後の最新情報はEthereum Everywhereの公式Xアカウントで随時発信される予定だ。

Ethereum Everywhereは公式Xにて、「ローカルコミュニティこそがイーサリアムの生命線」と強調。ミートアップ、ハッカソン、カンファレンス、ポップアップシティなどの活動は、メインネットのアップグレードと同様にネットワークを強化するものだと述べている。

EFは7月、エコシステム開発(EcoDev)部門の大規模な再編を発表。「イーサリアムの利用者数の最大化」と「インフラの回復力の強化」という2つの主要目標を掲げ、組織体制を刷新していた。

8月には、エコシステムサポートプログラム(ESP)チームが活動の焦点を見直すため、公開助成金の申請受付を一時停止すると発表している。

またEFは今月、AIとブロックチェーンを組み合わせた技術の研究開発を加速するため、コア開発者のダビデ・クラピス(Davide Crapis)氏が率いる新チーム「dAI」を設立した。

クラピス氏は「イーサリアムはAIをより信頼できるものにし、AIはイーサリアムをより有用にする。インテリジェントエージェントがより多く取引するほど、価値と評判のための中立的なベースレイヤーが必要になる」と説明している。

画像:Ethereum

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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