米セキュリタイズがSeiと統合、アポロのRWAファンド導入

セキュリタイズがSeiと統合でRWA拡大へ

実物資産(RWA)のトークン化プラットフォームを提供する米セキュリタイズ(Securitize)が、レイヤー1ブロックチェーンのセイ(Sei)との統合を9月25日に発表した。

この統合により、米投資大手アポロ(Apollo)が運用する分散型信用ファンド「アポロ・ダイバーシファイド・クレジット・ファンド(Apollo Diversified Credit Fund:ACRED)」が、セキュリタイズを通じて初めてセイ上に導入される。

ACREDは適格投資家向けのフィーダーファンドで、企業直接融資や資産担保融資などを含む多角的なグローバル信用戦略へのトークン化アクセスを提供する。

セキュリタイズは、相互運用パートナーのワームホール(Wormhole)を活用し、ACREDトークンを複数のブロックチェーン間でシームレスに移動可能にすることで流動性とアクセス性を向上させるという。

今回の統合によりセイ(Sei)の技術的利点が活用され、これまでトークン化されたプライベートクレジット市場では利用できなかった機能が可能になるという。具体的には「セキュリタイズの公式オラクルパートナーであるレッドストーン(RedStone)による日次の純資産価値(NAV)提供」、「自動レポートやKYC/AML管理を通じた機関投資家レベルのコンプライアンス対応」、「さらにネイティブDeFiとのコンポーザビリティによる収益戦略の強化」が含まれる。

セキュリタイズはすでにブラックロック(BlackRock)のトークン化ファンド「BUIDL(ブラックロック・米ドル機関投資家向けデジタル流動性ファンド)」や、ハミルトン・レーン(Hamilton Lane)、KKR、ヴァンエック(VanEck)のファンドをトークン化しており、2025年5月時点で運用資産残高は30億ドルを超えている。

さらにセキュリタイズの直近の動きとして、5月にはBUIDLを基盤とするERC-20トークン「sBUIDL」をアバランチ上のDeFiプロトコル「オイラー(Euler)」に統合し、BUIDL保持者がステーブルコインを担保借入できるようにした。6月には米ドルステーブルコイン「USDtb」とBUIDLの間で24時間365日のアトミックスワップを実現し、オンチェーン流動性と決済機能を強化している。

参考:セイ
画像:iStocks/Natalya_Yudina

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あたらしい経済 編集部

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